廃墟の一角に佇む燈矢に扮したるこさん。白髪が乱れ、青白い肌に焼けただれた痕がはリアルに再現されている。黒と白のコントラストが特徴的な衣装は、柔らかい合皮を使用し、実際に火であぶったリアルな焦げ跡が施されている。てっち氏(@shin_tecchi)の腕が身にまとった狂気を増幅させている。
Xで作品が公開されると「衣装や肌の質感本当にリアルだ…!!」「とうやくんだぁ。本当にすごいこ表情衣装とメイクとウィッグとセット、、光の当たり具合も相まってかっこよすぎる。パソコンのデスクトップにしたい、笑」などとそのクオリティーの高さに感嘆の声が次々と寄せられている。
るこさんにとっては一番好きなキャラクターで、特に思い入れのあるコスプレだという。徹底したこだわりを次のように語る。
「このコスプレは衣装やウィッグなどすべて自作しています。一番好きなキャラクターの、一番好きな衣装なので、細かい質感やシルエットにとくにこだわった、思い入れのあるコスプレです!!
衣装の生地選びでは、理想の形にするためにどうしても柔らかい合皮を使いたいと考えました。そのため、いろいろなお店を回って生地を探すことになり…これだ!という布を見つけたときはかなり興奮しました…。笑
キャラクターの個性から服も焼け焦げていると考えたので、衣装を縫い終わったあとに実際に衣装を炙ったり、煤(すす)の表現として汚しを入れたりもしました。
顔や体の火傷の表現は、特殊メイクなどに使う液体ラテックスを使用しています。コスプレ撮影のたびに液体ラテックスを塗り、ドーランで色をつけ、金具をひとつひとつ取り付け…と非常に時間と手間がかかるコスプレです(笑)
髪型も特徴的なので、撮影のたびに試行錯誤しています。二次元的なシルエットの中でも自然さを出すために、毛先は軽くコームでほぐして尖りすぎないようにしています。
この写真は実際の廃墟に訪れて撮影しました。作中の状況やキャラクターのイメージにマッチした、非常に良いロケーションで撮影できました。そんなロケーションやコスプレの細かい質感を、カメラマンさんが美しくかっこよく写真に収めてくださり生まれた、大好きな写真です!」
衣装、メイク、表現手法…。本人の解説からも伝わるように、るこさんの情熱もヤケドしそうなほどアツくたぎっている。るこさんの底知れない「個性」の力にこれからも大きな期待が寄せられていきそうだ。
(コスプレ図鑑取材班)