コント日本一を決める「キングオブコント2023」決勝が21日、TBS系で生放送され、お笑いコンビ、サルゴリラが優勝した。元トリオ「ジューシーズ」から残った赤羽健壱（44）児玉智洋（43）による結成7年目コンビが、初の決勝進出で悲願を達成した。
ファーストステージは「ルール」のネタで1位となる482点、ファイナルステージは「青春」のネタで1位の482点を獲得。歴代最高得点の合計964点を挙げ、ファイナルステージに進出したお笑いコンビのカゲヤマとニッポンの社長を退けた。史上最多エントリー数3036組の中から第16代王者になり、賞金1000万円を獲得した。
優勝会見冒頭で児玉は、重量感あるトロフィーを抱えながら「コントの怪物で〜す」と今大会のキャッチコピーを用いて喜びを表現した。無数のフラッシュを浴びながら「めちゃくちゃ大変でしたけど、とにかく楽しかったです。自分たちのコントができて、優勝できて、こんなにいい流れはないです」と振り返った。
歴代最高得点に加えて、歴代最高齢での優勝となった赤羽は賞金の使い道について「44歳で実家暮らしなので一刻も早く実家を出たいと思います」と笑顔。児玉は「やっとおごれますね。後輩の向井には本当におごってもらっていたので」と過去に同居していたことがあった、お笑いトリオ「パンサー」の向井慧の名前を挙げた。「一緒に住んでいた時に家賃を倍払ってもらっていて。向井は10万円で自分は5万円で。その時は『5万円』って呼ばれていました」と後輩にイジられていた過去を振り返りつつも、笑顔は止まらなかった。
ファイナルステージで「魚」のワードを連発したのにちなみ「好きな魚」を問われ、児玉は「ハマチです。回転ずしはハマチで始まり、ハマチで終わります」と答え、赤羽は「僕はマグロ。大トロが好きです」と話した。
ファーストステージ、ファイナルステージともに1位で優勝したキング。児玉は「漫才もできないし、ずっとコントだけをやってきた。やっぱりコントが一番楽しいですね。一生やっていくものだと思います」と生涯現役宣言をした。
