28日のNHK「あさイチ」の朝ドラ受けで、連続テレビ小説「ちむどんどん」に「怖い」の声が上がった。
今週からヒロインの暢子(黒島結菜)と結婚する和彦(宮沢氷魚)の母・重子(鈴木保奈美)が登場。「家柄が釣り合わない」と結婚を断固許さぬ重子はこの日、昔の家族写真に写った息子を指でなぞりながら「和彦は渡さない」と横にらみで一人、つぶやいた。
このラストシーンに、博多大吉は「そんな目で見られましても…」。鈴木奈穂子アナは「かっこいいけど怖い」と苦笑。博多華丸だけが、重子が詩を朗読するシーンを念頭に、「改札口で君のこと…」とゲスト出演の野口五郎のヒット曲「私鉄沿線」の歌詞を口にしてボケたが、MC陣の3人ともドラマの空気に〝異変〟を感じていた。
大吉が「昔の何か、ああいうドラマありましたよね。ドロドロしたやつね。テイストが変わりましたけど」と指摘したように、SNSでも「何ラスト 昼ドラ?大映テレビ?」「昔流行った大映ドラマとか昼ドラを思いだす」などと同様な感想が相次いだ。
大映テレビといえば、1970年代の山口百恵主演「赤いシリーズ」などで知られる。サスペンスに登場人物のドロドロ情念が絡み合い、独自のテイストが「大映」ブランドをつくった。現在は見られなくなった昼ドラも「ドロドロ」イメージを抱く人が少なくない。
鈴木保奈美は現在、日本テレビ系「家庭教師のトラコ」に出演中。過去には日テレ系「35歳の少女」で、やはり冷酷な母親に扮し、怪演で視聴者を気味悪がらせた。残り2か月になった「ちむどんどん」に投入され、ドラマをどうかき回すのか…。