番組ではこれまで、自分たちの代表曲対決、別チーム曲のカバー対決、グループの垣根を越えたコラボ対決など、さまざまなバトルを繰り広げ、各グループがこの番組に懸ける切実な想い、グループの垣根を越えた友情などに毎回反響が広がっている。
2011年4月にデビューしたBrave Girlsは、もともと5人組のアイドルグループ。デビュー当時のメンバーは全員脱退し、その後も入れ替えが激しく、現4人のメンバーで安定してからも日の目を見ることがなかった彼女たちは解散を考えた時期もあったという。
2017年に発売された「Rollin’」が、地道に軍隊の慰問活動で歌ってきたことがきっかけで2021年にチャートを“逆走”し話題騒然。国民的な関心は大きかったものの、ファン形成にはつながることはなかった。
Brave Girlsが大変だった時期にデビューしたGFRIENDの人気ぶりを見て、「向かうところ敵なしの勢いで人気を集め、うらやましかった。いつも1位のアンコールステージでお祝いされるのはどんな気持ちだろうと思っていた。『QUEENDOM 2』を通じてかっこいい姿を見せて票を奪う気持ちで頑張りたい」と下剋上宣言している。
Brave Girlsがうらやんでいた6人組グループ・GFRIENDは、韓国ガールズグループ歴代4位の71冠という大記録を保持していたにもかかわらず、2021年5月、デビューから6年で衝撃的な専属契約終了で解散した。
メンバーのウナ、シンビ、オムジの3人で今年2月、VIVIZとして2度目のデビューを果たし、今回『QUEENDOM 2』に参戦。番組に懸ける想いが強すぎるがゆえにダンスにこだわりすぎたり、英語の発音に苦戦したりと、ステージがうまくいかず落ち込んで涙を流す様子が映し出されてきた。しかし、元SISTARのリーダーで、番組にソロで参戦しているHYOLYNは「元から3人グループだったかのように息が合っていた」と評価している。彼女たちは笑顔で最終回を迎えることができるのか。
2016年2月にデビューしたWJSNも過去につらい経験を持つグループ。リーダーのEXYはデビュー前にラップのサバイバル番組に出演し、HYOLYNと共演した際に「ヒョリンの天下り」というあだ名がついたことを第1話で告白した。また、第2話では、音楽番組で1位を獲得した経験はあるものの、ファンから「もっと有名になってほしい」「隠れた名曲が多い」と言われていることを知り、本人たちも「音楽番組で数週連続1位になったり、代表曲のある“有名なアイドル”ほどのレベルではない」と自己評価。最終回で理想とするアイドル像を魅せることができるのか注目される。
2018年8月にデビューしたLOONAは、メンバーの新型コロナウイルス感染により、1次バトルを辞退し、2次バトルからの参加。1次は棄権扱いで自動的に最下位スタートとなり、「2回連続で最下位になったら降板」のルールとあって背水の陣で2次バトルに臨んだ。「ステージを披露できなかった空白期間がとても辛かった」と振り返るLOONAが、最下位スタートからの逆転劇を目指す。
今年1月にデビューしたばかりKep1erは、彼女たちを輩出したオーディション番組『Girls Planet 999』と同じMnet放送だから『QUEENDOM 2』に出演できたというネットのコメントに傷つきながらも、「Kep1erだから出られたということを証明したい」と腹をくくった。ステージ経験の少なさから思うようなパフォーマンスができずに涙する場面もあったが、『Girls Planet』で力を合わせてデビューを勝ち取ったKep1erだからこその団結力や底力を見せたいところ。
そして、今回単身で『QUEENDOM 2』に乗り込んだ元SISTARのリーダー・HYOLYN。JYPエンターテインメントの公開採用オーディションで1位を獲得した過去があるほどの実力者だが、デビューできなかったり、その後結成されたSISTARは解散となった。
しかし彼女は「SISTARのリーダーとして一度もメンバーに弱音を吐いたことがない」「涙を見せたこともない」と語り、『QUEENDOM 2』でも他のグループのメンバーにも心強い声をかけるなどして、番組のリーダー的な存在感を発揮してきた。1次、2次バトルと1位を獲得するも、3次バトルでは4位。最後の追い上げで1位に返り咲けるか。
最終回ではリアルタイム視聴者投票も実施される。