謎の浮遊島について明かされるのはいつ?
大人気マンガ『ONE PIECE』では、物語のいたるところに伏線が張られ、その伏線が鮮やかに回収されるところも魅力です。巧妙に用意された伏線の数々は、回収までに20年以上かかったり、読者の予想もしない回収方法だったりで、多くの読者を驚かせてきました。
そんな長編作品の醍醐味ともいえる伏線回収ですが、コミックス100巻を超えても、いまだに回収されていないものもあります。そこで本記事では、気になる未回収の伏線について見ていきます。
たとえば、ルフィと同じく「最悪の世代」に数えられる海賊「カポネ・ベッジ」率いるファイアタンク海賊団に起こった謎の現象があります。
ベッジたちが新世界を航海中、船が急に海面から浮きあがり、謎の空飛ぶ島に吸い込まれていく場面がありました。
しかし、その後ホールケーキアイランド編でベッジが再登場を果たした際も、この現象について言及されておらず、現在もその詳細は明らかになっていません。
空中にある島ということで、空島に引き寄せられたと思った読者もいるようですが、空島のスカイピアは上空1万メートルにあり、さすがに謎の島の描写とは高度が違いすぎる気がします。
また、海面から船が吸い込まれた現象については、重力を操る能力を持つ海軍大将の藤虎ことイッショウが関係していることも考えられます。もし藤虎が関与していたなら、浮遊島の情報だけでなく、謎に包まれている彼の素性まで明らかになるかもしれません。
他にも、ワノ国編でゾロを襲った、謎の「死神」についても正体が不明のままです。ワノ国編の終盤、キングとの戦いを終えたゾロの前に、大きな鎌を持った死神のような人物が現れてゾロを襲いました。
あの死神のようなキャラが何だったのか、ワノ国編が終わっても明かされていません。
その死神との関連性はわかりませんが、ワノ国編のゾロは「地獄」という言葉を頻繁に使っていました。キングとの戦いの途中に「なってやろうじゃねェか、地獄の王に!!!」と発言したり、戦闘後サンジと喧嘩しているときも「地獄から舞い戻った」と言ったりしています。
そもそも、あの死神はゾロが見た幻だった可能性もありえます。かつてゾロはアーロンパークで「俺の命は死神でも取れねェぞ!!!」と発言しており、そのセリフに掛かった描写だったのかもしれません。
今後、ゾロの前に現れた死神について言及されるときは来るのでしょうか。
「ヒノキズの男」とはいったい誰なのか?
コミックスが100巻を超えてからも、新たな伏線らしき描写がありました。そのひとつが、最後のロードポーネグリフのありかにまつわる内容です。
黒ひげ曰く、「ヒノキズの男」と呼ばれる人物が最後のロードポーネグリフを持っているそうですが、それが何者なのか謎に包まれています。黒ひげ海賊団のラフィットは、その男について「真っ黒い船に乗り 近づくと巨大な渦で敵船を飲み込んだとか……!!」と語っていました。
現在わかっているのは、「ヒノキズの男」という名称と、ラフィットの発言、そして最後のロードポーネグリフを所持しているという情報だけです。
また、キッドのセリフでは「火ノ傷(ヒノキズ)の男」と漢字表記で書かれていたこともあり、余計に謎は深まるばかりです。漢字表記の「火ノ傷」とカタカナ表記の「ヒノキズ」をあえて出したことに、何らかの意図が含まれているのかもしれません。
「巨大な渦を起こすことのできる能力者」や、「ヒノキズ(火ノ傷)に関係しそうな傷のある人物」など、該当者についてさまざまな考察がなされています。ですが、海賊王を目指すルフィは、いずれロードポーネグリフが必要になるはずなので、誰が「ヒノキズの男」なのか判明する日もそう遠くはないでしょう。
このように『ONE PIECE』には、さまざまな未回収の伏線が残されています。このいった伏線がどのような形で回収されるのか、今からワクワクが止まりません。