サルゴリラは、1本目にマジシャンを題材にした「ルール」、2本目は「魚」という言葉が効果的に使われる「青春」というタイトルのネタを披露し、笑いを誘った。
幼稚園から一緒で幼なじみの児玉智洋(43)と赤羽健壱(44)からなる同コンビは、2016年に結成。もともとは、2006年から松橋周太呂とともにトリオ・ジューシーズとして活動していたが、15年に松橋が脱退し、現行の体制になった。同期はハリセンボン、しずる、ライスら。
TBS局内で行われた優勝会見に登場した2人は「優勝できました〜」とガッツポーズ。児玉は「コントの怪物です」と気色ばんだ。児玉は「めちゃくちゃ大変でしたけど、とにかく楽しかったです。好きなコントができて優勝できた。これからもコントをやっていくので、ぜひ見に来てください」と話し、赤羽も「ぜひ劇場に足を運んでいただいて。いろんな面白い芸人さんがいるので、お笑いを見てほしいです!」と呼びかけた。
優勝決定直後にライス・関町知弘がX(旧ツイッター)を更新しパンサー・向井慧が号泣している動画を公開した。報道陣から、そのことを伝えられると2人は「えっ?」と驚くきながらも「ぐっと来ますね」と目を赤くした。
この日はルミネtheよしもとに出演してから『キングオブコント』に参戦。GAGのSJからは「ありネタを2本やるだけ」という助言をもらったそうで、赤羽は「その言葉でだいぶ気が楽になりました」と明かす。コンビ名の名付け親であるピースの又吉直樹からは「見てもらえると思えば楽やろ」と伝えられたことを明かし、児玉は「確かにそう思うと、うれしかったです」と感謝していた。
今、芸人仲間に感謝のメッセージを送るなら、という質問も。児玉は「やっとおごれます。後輩の向井には本当に、おごってもらっていた。一緒に住んでいた時も向井は俺の家賃の倍、あいつが10万円で俺が5万円払っていた。その時は『5万円』と呼ばれていた(笑)。やっと先輩らしくなれるかな」と笑う。赤羽も「向井は僕らがファイナリストになってから、いろんなラジオに呼んでくれた。それがめちゃくちゃうれしかった」と恩義を語った。
また、ライス、しずるとメトロンズというユニットで活動中。赤羽は「3組中2組がキングになった」と喜び、児玉は「僕らだけファイナリストになっていなかった。僕らファイナリストになれば、もっと広まると思って申し訳ない気持ちもあった。まさかキングになれるとは思っていなかった。かなり力を入れているので、次の目標はメトロンズを大きくしていきたい」と恩返しを誓っていた。
蛙亭、カゲヤマ、サルゴリラ、ジグザグジギー、ゼンモンキー、ニッポンの社長、ファイヤーサンダー、や団、ラブレターズ、隣人(50音順)が決勝へと駒を進め、ファーストステージの結果、サルゴリラ(482点)、カゲヤマ(469点)、ニッポンの社長(468点)の3組がファイナルステージに進出した。
同大会は2008年から毎年行われ、今年で14回目。プロアマ問わず、芸歴制限なく出場可能で、歴代キングはバッファロー吾郎、東京03、キングオブコメディ、ロバート、バイきんぐ、かもめんたる、シソンヌ、コロコロチキチキペッパーズ、ライス、かまいたち、ハナコ、どぶろっく、ジャルジャル、空気階段、ビスケットブラザーズが名を連ねている。
司会は浜田雅功と日比麻音子アナ。審査員は、一昨年同様に松本人志(ダウンタウン)、飯塚悟志(東京03)、小峠英二(バイきんぐ)、秋山竜次(ロバート)、山内健司(かまいたち)が担当した。