第9話は、家族のいる神戸へと帰るコウタロウ(松下洸平)を追って空港へ駆けつけるも、間に合わず会うことができなかった七苗(川口春奈)。それでも諦めきれず、思いのままに夜行バスに飛び乗り神戸へと向かうが…。
そんなこととはつゆ知らず、家に帰り家族にも再会したコウタロウ。記憶は戻らないながらも百合子(大政絢)の献身的なサポートを受けて、副社長の仕事に復帰することに。一段落したら七苗の元へ帰る予定だったコウタロウは、七苗へそのことを伝えるもなぜか突き放されてしまう。さらに、百合子との結婚の話も進み、もどかしさを感じていた。
一方、七苗はコウタロウへの想いを誤魔化すかのようにおおば湯のリニューアル準備に打ち込んでいた。その様子を一同は気に掛けながらも、ついにおおば湯リニューアルオープンの日が訪れる。そんな中、六月(木南晴夏)は松嶋(井之脇海)から、ある決意を打ち明けられる…というストーリーだった。
ラストでは、想い合っているものの、お互いの人生を尊重する七苗とコウタロウの姿が描かれた。電話越しに「俺はこっちの生活に戻ろうと思う。柴田悠斗に」とつらい表情を浮かべながら切り出したコウタロウ。それに七苗も「わかった。コウタロウさんと会えてよかった。ありがとう」と自分の気持ちに蓋をして、涙ながらに別れを告げる。
電話を切り、六月と八海(畑芽育)が寄り添うと、七苗は「大好きだった…」とこらえきれずに大粒の涙を流した。次週放送の最終回(21日)で2人がどのようなラストを迎えるのか、注目が集まる。
本作は、19歳、29歳、39歳と、いわゆる「大台」を迎える前のラストイヤー=「9ボーダー」真っ只中の3姉妹が、父の突然の失踪を機に一つ屋根の下に集結。「LOVE」「LIFE」「LIMIT」の“3L”をテーマに、モヤモヤや焦りを抱え幸せになりたいともがきながら人生を前向きに進んでいく姿を、完全オリジナルで描くヒューマンラブストーリーだ。