前作となる『大病院占拠』(2023)は、日本が誇る大病院が鬼の面をかぶった謎の武装集団によって占拠され、櫻井演じる休職中の捜査官・武蔵三郎(櫻井)が人質を救うため犯人に立ち向かった。
今作では、神奈川県初の国際空港「かながわ新空港」を、顔を面で隠した武装集団・「獣(けもの)」が占拠する。またもや事件に巻き込まれた武蔵は、1年前の事件以来、休職中の管理官・和泉さくら(ソニン)に協力を要請。空港からの人質救出と、鬼以上に危険な“けもの退治”に挑む。人質救出の期限はわずか1日の完全オリジナルのタイムリミット・バトル・サスペンスとなっている。
※以下、ネタバレあり
「獣」から抜けて単独行動をとる「鼠」の大河(ジェシー)は、武蔵の妻・裕子(比嘉愛未)の首に時限爆弾を仕掛け「おまえの妻が1年前に犯した罪を明らかにしろ」と指示を出した。時間内に武蔵が裕子の罪を突き止められなければ、裕子は爆死する。
さくらたち指揮本部は大河と裕子の居場所をすぐさま特定。武蔵は本庄杏(瀧内公美)を連れて急いで現場へ向かう。
捜査の結果、裕子の罪は1年前に大河の姉・新見百花(楠木杏)の命を救えなかったことだと判明。大河の素性は、26歳のタクシードライバー・新見大河だとわかった。真相を突き止めた武蔵は、裕子の解放を要求するが、大河は拒否。空港占拠1ヶ月前、大河は自らの手で人質たちに制裁を加えるべきだと主張し、「俺はケダモノになる」という言葉を残して「獣」から抜けたことが明かされた。
さらに、ほかの「獣」メンバーにも大河についていく裏切り者がいることが発覚。大河は、裕子を連れたまま、ある場所へ向かう。