前作となる『大病院占拠』(2023)は、日本が誇る大病院が鬼の面をかぶった謎の武装集団によって占拠され、櫻井演じる休職中の捜査官・武蔵三郎(櫻井)が人質を救うため犯人に立ち向かった。
今作では、神奈川県初の国際空港「かながわ新空港」を、顔を面で隠した武装集団・「獣(けもの)」が占拠する。またもや事件に巻き込まれた武蔵は、1年前の事件以来、休職中の管理官・和泉さくら(ソニン)に協力を要請。空港からの人質救出と、鬼以上に危険な“けもの退治”に挑む。人質救出の期限はわずか1日の完全オリジナルのタイムリミット・バトル・サスペンスとなっている。
※以下、ネタバレあり
同話で武蔵は、爆発を食い止めるため“山猫”の正体解明を急ぐ。そのため、さくらに隠れて、殺人の罪に問われている天童美香(黒沢あすか)に「山猫の正体が分かる場所に案内しろ」と命じる。天童の拘束を解くと、警備の目をかいくぐって逃走を始める。
一方、本庄杏(瀧内公美)は拘置所の大和耕一(菊池風磨)から山猫の情報を聞き出す。大和は、初代の山猫・陸奥哲夫が10年前に死亡したこと、その後継者がいること、「龍」(高橋メアリージュン)と駿河紗季(宮本茉由)が双子であることを明かす。
空港では、北見が獣の1人を人質にとり、「今すぐ俺たちを解放しろ」と「獣」のリーダー・龍に要求。すると、龍の決断を巡って獣たちの間で衝突が起こる。そして、武蔵の追及の結果、北見は自分が“山猫”だと認めた。さらに、武蔵たちが制圧した綾部が北見の養子であることも判明した。
すべてが終わったかと思われたが、龍は「まだ知るべき真実がある」と口にする。“山猫”の正体を知った大河(ジェシー)が「獣ちゃんねる」を乗っ取り「おまえの妻が1年前に犯した罪を明らかにしろ」と要求する。できなければ武蔵の妻・裕子(比嘉愛未)の命はない。武蔵は「絶対、許さねえ!」と怒りが頂点に達する。