夫は中高一貫校、妻も別の高校で英語教師を務めている。2人の出会いは13年前。なんと夫が通う高校の先生が妻だった。とはいえ当時は接点がなく、夫からの印象は「キレイな先生だな」程度で、在校中は一度も話さないまま大学へと進む。
再会は、夫が母校へ教育実習に来た時だった。「当時の美貌は変わらないな」と思う夫に対し、「かわいいお猿さんみたいな子が、ちょっと大きくなったかな」と妻。指導教官は別にいたものの、英語主任だった妻にもビシバシ鍛えられ、キツい教育実習は幕を閉じたという。これにはMC2人も「全然ドラマ進まへん!」とヤキモキする。
3回目の出会いは夫の大学卒業後。母校に就職し、妻が担任するクラスで副担任となったことで、一気に距離が縮まっていく。キビキビと仕事をする妻は、クラス運営もキッチリしていて、厳しさもある。一方、女子バレー部の顧問も務めていた妻は、部活の時間になるとスーツからジャージに着替え、髪を一つに結んで指導へ。その姿にギャップ萌えする夫。サーブを打つ様にも心惹かれ、恋心が芽生えたという。
そこから夫が大胆に急接近。中間テストが終わった5月、「お疲れさま会をやりましょう」と妻を食事に誘う。妻は後輩からの誘いをうれしく思うも、「先輩におごってもらいたいのかな?」と想像していたが、実際は夫がご馳走してくれたことに驚いたとのこと。2人の話題は尽きず、しばしば食事に行くように。そこで夫は12月、県内さがみ湖のイルミネーションを「一緒に見に行きませんか」と妻を誘う。
一緒にいるのは楽しいので、妻も快諾。夫の車で着くと、まさにロマンチックな光の世界だった。見上げれば観覧車があり、夫はそこでの告白を決意。しかしひよってしまい、たわいもない世間話で1周が終わった。「こんな最高の場所で…!」と悔やむ夫。さすがに今日言わなければと、妻を家に送り届けたタイミングで告白したが、結果は「ごめんなさい」。年齢差も上下関係もあり、妻は夫との恋愛を想像できなかったという。
翌日の月曜。明らかに落ち込んでいる夫は、妻と目も合わさない。しかし以前、栃木県の日光東照宮にも行こうと約束していたことを夫が思い出す。再び誘うと、妻もこの気まずさを取り繕いたいとOKする。妻はリセット旅行のつもりだったが、夫にとってはセカンドチャンス。現地では「キレイな湖などの場所がなかった」という謎の理由で告白を断念しつつも、帰りの特急列車で窓からキレイな夜景が見えてきたことで決行。これにはMC2人も「キレイな景色ありきって何!?」とあきれはてた。とはいえ結局、2回目の告白も失敗に終わる。
一向に進まない2人の恋物語は、この後どのようにして結婚へとたどり着いたのか。それは予想をはるかに超える、冬のミラノでの大逆転劇だった。