「見たい、聴きたい、唄いたい!」の合言葉でおなじみの『THE夜もヒッパレ』は、1995年4月〜2002年9月の7年半にわたって放送。ヒットチャートにランクインした曲を基本的には本人以外の豪華アーティストがライブで届けて人気を博した。
当時のMC三宅裕司とDJ赤坂泰彦も登場。番組セットを20年ぶりに完全再現し、懐かしの映像と令和のスペシャルライブを融合させ、令和版『THE夜もヒッパレ』として放送した。
過去映像では、26年前にV6が歌った「ガッツだぜ!!」(ウルフルズ)、華原朋美&知念里奈による「CAN YOU CELEBRATE?」(安室奈美恵)、SPEEDによる「Automatic」(宇多田ヒカル)、仲間由紀恵による「SEASONS」(浜崎あゆみ)など貴重VTRが続々。
CDデビュー前の95年7月に放送されたKinKi Kidsが歌う「旅人のうた」(中島みゆき)の映像には、後輩のKing & Princeが大きく反応。神宮寺勇太は「KinKi Kidsさんのデビュー前のあの衣装…言いづらいけどちょっと奇抜といいますか」と口ごもり、平野紫耀も「半袖のスカジャンって見たことないもんな」と同意。永瀬は「(平野)紫耀の感想の中で一番大きい声で聴こえてきたのは、『ISSAさんって昔からイケメンだったんやな』って」と笑いながら明かした。
King & Princeにはミッションが課されており、V6のデビュー曲「MUSIC FOR THE PEOPLE」のアクロバットに挑戦した。5人で練習するVTRも映し出されたが、神宮寺は「一回失敗してイップスになっちゃって」とアクロバットを苦手としていることを打ち明け、練習でもバク転に踏み切れないところまででVTRが終わり、本番を迎えた。
純白のスーツに身を包んだ5人は次々とアクロバットを決めていったが、ハイライトとなるメンバーが連続でバク転するシーンは、平野、岸優太、高橋海人の3人だけでの挑戦となった。
パフォーマンスを終えた5人を迎えたMCの三宅が「気になるところがありますよ。バク転3人しかいなかった」とツッコミを入れると、永瀬は「そう見えたならそうなってたかもしれない…」と小さい声に。三宅が「どう見ても3人しかいなかった」と追及すると、永瀬と神宮寺は「すみません」と素直に謝っていた。
このほか、相川七瀬は1995年に発表した自身のデビュー曲「夢見る少女じゃいられない」を披露し、その曲紹介は千鳥のノブが赤坂に扮して担当。MAXは大黒摩季の1996年のヒット曲「熱くなれ」を情熱的にカバー。大黒は金の紙吹雪が降り注ぐなか、自身の1995年のヒット曲「ら・ら・ら」を唄い、会場を一体化させた。
『夜もヒッパレ』番組内でグループ名を公募し、1996年1月に命名されたSPEEDの名曲「White Love」は、乃木坂46の4期生・賀喜遥香、柴田柚菜、遠藤さくら、清宮レイ、田村真佑、筒井あやめの6人でキュートにカバー。かつての番組ファンや当時を知らない世代をも楽しませた。