『ワンピース』「ヒトヒトの実」に隠された謎 ルフィだけ「例外」に疑問も

『ワンピース』「ヒトヒトの実」に隠された謎 ルフィだけ「例外」に疑問も

『ONE PIECE Log Collection “EAST BLUE”』DVD(エイベックス・ピクチャーズ) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

(マグミクス)

目次

チョッパーの「ヒトヒトの実」に込められた「人の進化の可能性」

 現在『ONE PIECE(ワンピース)』では、物語の根幹を揺るがす衝撃のストーリーが展開されています。ファンの間でも考察が大いに盛り上がっており、「悪魔の実」のなかでも異質の存在である「ヒトヒトの実」に関する謎が再注目されていました。結局のところ、「ヒトヒトの実」とは、いったい何なのでしょうか?

「エッグヘッド編」で天才科学者「ベガパンク」は、「悪魔の実」が「誰かが望んだ『人の進化』の可能性である」と語りました。そして「能力者」とは、「誰かが思い描いた いくつもの異次元を生きる者達」と述べています。

 確かに悪魔の実の能力を振り返ってみると、ベガパンクの言い分も納得できるように思えます。しかし「誰かが望んだ『人の進化』の可能性」と定義されたことで、「チョッパー」が食べた「ヒトヒトの実」へ矛盾が生じました。

 元海軍元帥の「センゴク」が食べた「幻獣種 モデル:大仏」や、主人公「ルフィ」の「幻獣種 モデル:ニカ」とは違い、チョッパーの「ヒトヒトの実」は単に「人間のようになれる」能力のようです。これでは、ベガパンクの提唱する説から外れてしまうのではないでしょうか?

 実はコミックス20巻の質問コーナー「SBS」で、「ヒトヒトの実は、人が食べたらどうなるの?」という質問が寄せられていました。これに尾田栄一郎先生は「人と成る」という言葉を出しつつも明確な回答を避けており、どこか意味深です。

 ちなみにネット上には、チョッパーの「ヒトヒトの実」に関して「まだモデルが明かされていないだけ」「巨人族や魚人族など多種族が存在するんだから、彼らが『普通の人間になりたい』と望んだ結果かもしれない」といった考察が見受けられます。

 モデルが明かされていないだけ、あるいは異種族が「普通の人間になりたい」と望んだ結果、いずれの可能性もありそうです。

 とはいえ「ヒトヒトの実」に関する謎はこれだけではありません。ルフィの食べた「幻獣種 モデル:ニカ」もまた、非常に謎多き存在です。

 もともと「超人(パラミシア)系」の「ゴムゴムの実」だと思われていたルフィの「悪魔の実」は、本当は「動物(ゾオン)系」の「ヒトヒトの実 幻獣種モデル:ニカ」でした。にもかかわらずルフィは、「超人系」の覚醒の特徴である「周囲に影響を及ぼす」能力を使えるのです。

 この点は、元四皇である「カイドウ」からも指摘されています。なぜルフィの能力だけルールから外れているのでしょうか。

 実際のところ「悪魔の実」や「ヒトヒトの実」の正体とは何なのか、改めてベガパンクの「誰かが望んだ『人の進化』の可能性」「誰かが思い描いたいくつもの異次元を生きる者達」といった言葉が意味ありげに聞こえてきます。

「ジョイボーイ」の存在をはじめ、「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」「悪魔の実」「巨大な王国」など、すべての謎はひとつにつながっているのかもしれません。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね♡
URLをコピーする
URLをコピーしました!

この記事を書いた人

アフィリエイター初心者です!よろしくお願いします。

目次
閉じる