2年間の修行で隻眼になったゾロが描かれた「ONE PIECE Log Collection “WANOKUNI”」(エイベックス・ピクチャーズ) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
(マグミクス)
麦わらの一味にはさまざまな伏線が残されている?
人気マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』は最終章への突入後、物語の根幹に関する謎が少しずつ明らかになってきました。その一方、主人公「モンキー・D・ルフィ」率いる「麦わらの一味」には回収されていない伏線がいくつか残されています。
麦わらの一味についての「未回収の伏線」として、多くの読者の頭に思い浮かぶのは「ゾロの左目」についてではないでしょうか。「ロロノア・ゾロ」は「シャボンディ諸島」で、麦わらの一味が散り散りになったあと、2年間、「ジュラキュール・ミホーク」の元で修行をしていました。そして2年後、麦わらの一味が再集結した際のゾロの姿は、左目に刀傷のようなものがあり、隻眼となっていたのです。
このゾロの左目は単行本が109巻を超えた現在でも閉じたままとなっており、いつか開くのではないかと楽しみにしている読者も多くいるようです。ネット上には「ゾロは何らかの理由で、ずっとわざと左目を閉じているのかも」「開眼するときにはさらなる力を身に付けるのでは」など、ゾロの左目に大きな期待が集まっています。
また、今後ゾロが対戦すると予想されている「黒ひげ海賊団」の「シリュウ」が「スケスケの実」を食べた透明人間であることから、「左目が開眼したら透明人間も見えるようになるのかもしれない」などの考察も見受けられます。ゾロの左目が開くときはいつになるのか、また、その際の対戦相手は誰なのかにも注目です。
航海士「ナミ」の出生についても、一味に残された大きな伏線といえるでしょう。ナミは戦争孤児であり、育ての親である「ベルメール」に船上で拾われています。ここまで、ナミ以外の「イーストブルー編」のうちに仲間になった麦わらの一味は、親の名前がすべて明らかになってきました。
ナミだけ親が不明ということに違和感があるのか、ネット上ではナミの生い立ちについて考察が飛び交っています。「オイコット王国の戦場でベルメールに拾われているから、オイコット王国の王女なのではないか」「ロジャーにゴッドバレーで拾われたシャンクスも天竜人の可能性があるし、ナミも天竜人なのかも」とさまざまな意見が見られました。
ナミが王女である可能性は、「魚人島」の人魚姫である「しらほし」との共通点が多いことからも考えられています。ナミはベルメールを目の前で射殺されており、しらほしも同様に母親の「オトヒメ」を目の前で射殺されています。さらに、魚人島ではナミ自らしらほしに対し、「境遇が少し似てる」と言ったシーンが描かれていました。
ウソが現実になる日はくる?
ほかにも、ネット上でよく話題になっている一味の伏線が「ウソップのついた嘘が現実になる」というものです。「ウソップ」は初登場のときから、「海賊が攻めてきた」「大海賊団を率いている」「強大な金魚と戦った、驚いたのが金魚の糞のデカさ」などの嘘をついており、この嘘がたびたび現実になっています。
ウソップの嘘には、まだ現実になっていない嘘が多く残されており、その嘘が現実になるのがいつになるのか、期待している読者も多いようです。現実になっていない嘘では、「8000人の部下がいる」「海王類と勇敢に戦った」「沈めた戦艦は数知れず」などが有名です。
「8000人の部下がいる」という嘘は、傘下を含めた「麦わら大船団」が現在約5600人であるため、もう少しで達成できるかもしれません。「海王類と戦った」「戦艦を沈めた」なども、どんどん強くなっているウソップがさらに実力をつければ、これらの発言もいつか現実になり得るでしょう。
このように、まだまだ麦わらの一味には謎が多く存在します。最終章に突入した『ONE PIECE』で、これらの伏線が回収される日はそう遠くないかもしれません。