『ワンピ』実は「武神」だった五老星が強すぎ? 倒す方法の考察が白熱

『ワンピ』実は「武神」だった五老星が強すぎ? 倒す方法の考察が白熱

五老星が描かれた『ONE PIECE FILM RED』キャラクタービジュアル  (C)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

(マグミクス)

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五老星はどんな能力でも倒せない?

『ONE PIECE』25巻で初登場してから20年近くが経過した世界最高権力者「五老星」たちは、名前の通り老人5人組で、あくまで指示を出す立場のポジションと思われていましたが、最終章に入ってからは意外な事実が多数、明らかになっています。

 107巻収録の第1085話では、聖地マリージョアのパンゲア城内でサボと対峙した五老星たちが、謎の怪物のシルエットになった姿が描かれ、続く第1086話では全員の個人名が明らかになりました。さらに、それぞれに「法務武神」「財務武神」など、「武神」という強そうな肩書が付いていることも判明します。そして、彼らはついに衝撃の正体を現しました。

 ※この記事は『ONE PIECE』コミックス未収録の第1110話以降のネタバレを含みます。

 第1110話にて、ついに五老星が怪物の姿となってルフィたちの前に現れました。そのあまりの強さに、ネット上では「無敵なのでは?」と驚きの声があがっています。

 改めてそれぞれが変身した怪物をまとめると、先にエッグヘッドに来ていた「科学防衛武神」のジェイガルシア・サターン聖は日本の妖怪「牛鬼(うしおに)」、「環境武神」のマーカス・マーズ聖は日本の怪鳥「以津真天(いつまで)」、「法務武神」のトップマン・ウォーキュリー聖は中国に伝わる猪の怪物「封き(ほうき、きの漢字は『豕+希』)」、「財務武神」のイーザンバロン・V・ナス寿郎聖は火事で死んだ馬が化けた日本の妖怪「馬骨(ばこつ)」、そして「農務武神」のシェパード・十・ピーター聖はSF小説『DUNE/デューン 砂の惑星』や、さまざまなファンタジー作品に登場する巨大なミミズのような怪物「サンドワーム」に化けています。

  それぞれ飛行能力や猛毒、吸い込みなどいろんな技を使いますが、特に驚異的なのが「再生能力」「耐久力」です。サターン聖はボニーに刺されるも傷が血の跡ごと消え、「ギア5」のルフィの攻撃も効きません。巨兵海賊団のドリーとブロギーに胴体を斬られたピーター聖も復活し、ウォーキュリー聖は「ギア3」のルフィの巨大な拳で殴られながら、逆にルフィの方が痛がるほどの頭の固さを見せ付けました。

 そのような五老星の驚異的な強さ、不死身の身体は、大きな話題となっています。ルフィも彼らに関して「どうせあいつら 不死身なんだ!!!」と言っており、現時点では何をやっても勝てないことを自覚しているようです。

 ネット上では、どうすれば五老星にダメージを与えることができるのか、考察が白熱しています。なかでも注目を集めていたのは、「エッグヘッドに来ている五老星は本体ではないからダメージが与えられない」という考察でした。それは、1109話のサターン聖のセリフが裏付けとなっているようです。

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不死身なのは悪魔の実の力?

 Dr.ベガパンクを抹殺するためにエッグヘッドにやってきたサターン聖と黄猿の攻撃により、ついにベガパンクは意識を失うこととなります。この際、ベガパンクが残していた「世界の真実について」のメッセージがエッグヘッドから世界に向けて発信されました。

 これを受け、聖地マリージョアにいた残りの五老星は、サターン聖とテレパシーのようなものでコンタクトをとっています。その時に、サターン聖は「(ベガパンクは)死んだはずだ」「そう思う 見ていた」と発言していました。

 この「見ていた」というセリフは強調されています。サターン聖は現場に居合わせていたので、「見ていた」というのは当然のことのように思えますが、なぜわざわざこのセリフを強調しているのでしょうか。

 その理由は、サターン聖の本体がエッグヘッドにはおらず、本体がどこか遠くから「見ていた」ということを表しているからではないか、と考えられています。この「分身説」が正しければ、ダメージを受けないどころか血の跡まで消えることや、「見ていた」発言の辻褄も合うのです。

 サターン聖以外の五老星も、魔法陣のようなものから召喚されるような形でエッグヘッドに移動しているため、本体は別の場所にいる可能性は大いにあります。本体を見つけ出し、直接叩くことでダメージを負わせることができるかもしれませんが、「エッグヘッド編」ではそれは難しそうです。

 ほかにも、「本体は大きい身体のなかに隠されているのではないか」という考察もありました。「ドレスローザ編」にて登場した「ベタベタの実」の能力者トレーボルや、「ホールケーキアイランド編」で登場した「ビスビスの実」の能力者クラッカーのように、自身の身体を大きく見せている可能性があるという考察です。

 ただ、詳しく明かされていないものの、これまでの描写から五老星の能力は「ゾオン系幻獣種」の悪魔の実の能力だと考えてよさそうです。そう考えると、本体だけ身体のなかに隠すというのは、難しいようにも感じます。

 ほかにも、赤犬の「マグマグの実」とエースの「メラメラの実」の上下関係のように、「それぞれの能力に対抗する能力者が戦えばいいのでは?」という意見や、「悪魔の実の能力者なら海楼石や覇気、黒ひげの『ヤミヤミの実』の力でどうにかなるのでは」といった考察もありました。

 現状では、ルフィたちがエッグヘッドから逃げ出して勝負は持ち越し、という展開の可能性も高そうです。誰がどのようにして五老星を倒すのか、今後の展開からも目が離せません。

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