1998年、同志社大学の演劇サークル内で結成。SFコメディー作品を得意とし、エンタテインメント性の高い演劇作品を数多く上演してきた。個々の俳優業や、監督業・作家業も盛んであり、外部作品に関わることも多い。劇団であることを礎としながら、演劇の枠にとらわれない、独自のフィールドを開拓しつづけている。
劇団結成から四半世紀の節目を迎え、代表の上田は「25年前とは思えない。(結成時のことを)きのうのことのように鮮明にしゃべれる。当時の純度を保ったまま、今もモリモリとやれているのは喜ばしいこと」と感慨深げに語った。
さらに現在も続く活動の“原動力”について聞かれた永野は「出会ったときから上田くんはすでにクリエイターで、ゲームを作ったり、戯曲を書いていたりした。彼の脚本の面白さにつられて、彼の思いつくアイデアに惹かれてここまできたのかな」と話すと、諏訪も「僕も同じですかね」と頷き「上田さんの書いたセリフを言いたい、考えたコメディーを演じたいと思った」と振り返る。
この言葉に照れ笑いを浮かべていた上田も「ヨーロッパ企画と出会い、この二人とやって面白い感じ、ポップなものを作れている手応えがあった。自分一人で作るとヘンテコな濃いものが出来上がってしまうけど、チームでやるとそれが届くものになるんだ」とチーム内の化学反応を楽しんでいる。
今年は、25周年記念映画『リバー、流れないでよ』(原案・脚本:上田誠/6月23日)、『ヨーロッパ企画25周年カフェ』(京都/7月17日〜23日の期間限定オープン)、第42回劇団公演『切り裂かないけど攫いはするジャック』(9月9日開幕)、25周年特別興行in南座『きっと、私UFOを見た。』(11月21日)などが控えている。