間宮演じる難破剛(なんば・つよし)が幼少期から“弟”としてかわいがっている難破家の愛犬・松(豆三郎)。ドラマの第1話から、松のモフモフとしたキュートなルックスはもちろん、つぶらな瞳で魅せる演技、でも声は津田によるイケボ(イケてるボイス・イケメンボイス)というギャップに多くの視聴者がとりこになった。今まで、決して画面上で交わることのなかったふたりだったが、最後の最後で共演することができた。
22日放送の最終回では、秘密の二重生活が皆にばれてしまった剛が、家族と和解し、さらにクラスメートたちが剛の退学の危機を救うという、感動的な展開で幕を閉じた。
この日の放送では、難破家のメンバーが松のバースデーを祝うためにひそひそと家族会議を行っていると、仲間外れにされたと思い込んだ松は家出を決意する。お腹を空かせて街をさまよっていると、お茶のポスターを見つける松。そこには、イケおじ好きの剛の妹・吟子(原菜乃華)が大ファンでもある津田の顔が。立ち止まった松の目の前に、なんとリアルな津田が歩いてくる。
松が「あれ!? ポスターの人だ」とつぶやくと、津田は「今、“ポスターの人だ”って思ったろ」と語りかける。松は「えっ、なんで分かるの?」と焦り始めると、津田はすかさず「今、“なんで分かるの?”って思ったろ」と答える。「こわ!」とビビる松に「はやく家帰れよ、皆心配してるぞ」と優しく語りかけ去って行く。
このシーンが撮影された時、松役の豆三郎は、最初は津田に興味を示すものの、少々警戒している様子だった。ふたりで写真撮影を行ったことはあるが、演技をしながら共に過ごすのは初めてのことだった。スタッフがカメラ位置などを調整している空き時間に、津田から積極的にコミュニケーションを取るなどして、次第に距離が縮まったふたり。本番を迎えるころには、見つめ合うシーンなど、NGテイクを出すこともなくスムーズに撮影することができた。
本作は、今までのヤンキードラマとは違い、筋金入りのヤンキー一家「難破(なんば)家」の次男・難破剛(間宮)が、実は「ヤンキーをやめたい」「普通の高校生になりたい」と、家族に内緒で健全な高校に入学するという<高校“逆”デビュー>物語。
■津田健次郎コメント
――実写で出演そして松との共演のオファーを聞いた時の率直な感想は。
「え! いいんですか?と思って。すごくうれしかったですね。音の収録現場にはいましたが、撮影の現場には伺うことができなかったので、どこかでキャストやスタッフの皆さんとお会いしたかったので。現場に来てみて、“あーこんな雰囲気で撮っていたんだ!”と感激しました」
――豆三郎との実写での初共演の感想。
「いい子でしたねー! お芝居するのも、もっと時間がかかるのかな?と思いましたが、全然時間がおすこともなくスムーズでした。本当にいいタイミングでこっちに振り向いてくれるなど、神がかり的な瞬間があってすごかったです。豆三郎くんに話しかける芝居をして、その豆三郎くんにまた自分の声を入れるというのが不思議な感じですが(笑)。とにかく楽しかったし、うれしかったです!」