今年を代表する言葉を選ぶ「現代用語の基礎知識選、2023ユーキャン新語・流行語大賞」が1日、東京都内で発表され、阪神・岡田彰布監督(66)の「アレ(A・R・E)」が年間大賞に選ばれた。
岡田監督は「アレ」をオリックスで指揮を執っていたときに使い始めた。験担ぎから「優勝」の代用語として使っており、昨秋の監督再登板会見で「優勝しますとはよう言わない。ずーっと『アレ』しか言ってなかったんで」と言及。阪神球団も「A・R・E」をチームのスローガンとして掲げ、チームやファンに浸透していった。
18年ぶりにセ・リーグを制すると、岡田監督はようやく自らに課していた禁を解いて「優勝」と口に出した。
オリックスとの日本シリーズを制した直後、監督インタビューでは「何とか達成できたのでね、アレのアレを…」と語り、日本一を「アレのアレ」とも表現していた。
過去、阪神関連の流行語大賞では優勝した2003年に当時の星野仙一監督が使った「勝ちたいんや」が「トップ10」に選ばれた。同年も18年ぶりのセ・リーグ優勝で阪神フィーバーを巻き起こしたが、大賞は逃していた。