第9話は、「会いたくて」とフラワーショップを訪れたまこと(生見愛瑠)。公太郎(瀬戸康史)にそう告げるまことの胸元には、お守りとして記憶喪失になってからずっとつけていた指輪のネックレスがなくなっていた。
一方、まことにフラれたことを香絵(丸山礼)に話す朝日(神尾楓珠)。香絵からまことにストーカーがいたかもしれないという話を聞き、心配そうな表情を浮かべ……。
そんな中、街歩きデートをすることになったまことと公太郎は、楽しい時間を過ごしていた。カフェで休憩をしていると、小走りで周囲を見回している井口(肥後克広)の姿が。井口に話を聞くと、千草(片平なぎさ)の行方が分からなくなってしまったという。それを聞いたまことと公太郎は、井口と一緒に千草を探しはじめ…。そして公太郎の目の前で、ついにまことの記憶が蘇って…というストーリーだった。
今の自分を信じて前に進み始めたまこと。しかし、手元に残された指輪の相手を忘れたまま、新しい恋をしていいのかと思い悩んでいた。そんな中でも公太郎への思いは募っていき、物語終盤で遂に2人の”花びらキス”が描かれた。
しかしその瞬間、忘れていた記憶を取り戻したまことは、かつて律と交際していたことを思い出す。そうなると「元カレ」を自称していた公太郎は嘘をついていたことに…。ラストはそんな公太郎が自宅を訪れ、今までの優しい雰囲気が微塵もない“ダークな表情”を浮かべる意味深なシーンで終了した。
本作は、人に嫌われないよう、自分自身の素を見せず、悪目立ちしないように生きてきた主人公・緒方まことが、ある事故で記憶喪失になり、手元に残された男性用の指輪を手掛かりに“恋の相手”と“本当の自分”を探していくラブコメミステリー。