2024年4月3日、韓国・JTBCが「日本の女性プロレスラーが、韓国で開催された試合でアクシデントに見舞われたが適切な対応がなされなかったと主張している」と伝え、注目を集めている。
記事によると、ギャルファッション雑誌「egg」の元モデルでプロレスラーの小橋マリカは3月31日に新韓国プロレスでタイトルマッチに出場。試合に勝利し、第3代新韓国女子王座の王者となった。
しかし試合後、小橋は自身のSNSで「試合中のアクシデントにより脳震とうを起こしたが、主催側から『救急車はない』と言われた」「それなら別の車で病院まで送ってほしいと頼んだが、『客を送迎するのが優先だ』と断られた」との趣旨の主張をした。
小橋は周りの選手らの協力を得て救急車を呼び病院に行くことができたというが、「再び新韓国プロレスのリングで試合をすることはない」との判断から新韓国プロレスの第3代王座を返上する考えを示している。
また、記事は「日本国内からは“ずさんな安全管理体制”に対する批判の声が上がっているが、主催者側は『選手ではなく代表が自ら救急車を呼んだ』と反論し、記録を公開した」と伝えている。新韓国プロレスのユン・ガンチョル代表は「『救急車はない』と発言した事実はなく、小橋の勘違いか、うそだ」とし、「認知度の向上と反韓感情を利用して世論を喚起するメリットがあったとみられる」と主張しているという。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは「なんかおかしい。救急車がないわけがないと思う」「競技場に待機中の救急車がないということだったのでは?」「韓国はホームレスが酔っ払ってけがしたとしても、救急車が駆けつけて病院まで運んでくれる」「韓国は『救急車をタクシー代わりにするな』とまで言われる国だよ?」と驚きや疑問の声が上がっている。
一方で、「スポーツの試合がある時は競技場内に常に救急車を待機させておくべきで、今回のことは主催者側の過失が大きい。格闘技やプロレスは特にけがのリスクが高いのに、救急車が用意されていなかったなんて」と指摘する声や、「救急車はあるけど、医者がいないんだよ(韓国では政府の医療改革に反対した研修医らがストライキを実施中)」「救急車がないのではなく、受け入れてくれる病院がない」「医者不足で申し訳ない。救急車はあっても出動させてくれない」との声も見られた。(翻訳・編集/堂本)
— 小橋マリカ(こばまり)???????????? (@marika_kobashi) April 1, 2024