俳優船越英一郎(63)主演の明治座創業150周年記念公演「赤ひげ」(10月28日〜11月12日)の制作発表が26日、東京都内で行われ、船越や共演の新木宏典(40)、崎山つばさ(33)らが出席した。
山本周五郎さんの小説を原作に、江戸の養生所で貧しい者たちを救うために奮闘する船越演じる医長、赤ひげと青年医師たちの姿を描く。
船越は2017年からシリーズで放送されているNHKのBS時代劇で赤ひげを演じているが、舞台はデビュー41年にして今回が初挑戦。制作発表では「63歳、41年のキャリアの俳優が、初舞台で初座長に無謀にも挑みます。あがき、もがき、のたうち回る姿を楽しんでもらいたい」などと意気込みを語った。
“2時間ドラマの帝王”が舞台出演を決意したのは、60歳を過ぎ「何か新しい事に挑戦したら」という周囲の声や「ファンに直に感謝の気持ちを伝えたい」との思いが後押しになったからという。
船越は「『ずっと逃げている舞台がありますよ』とも言われまして。自分のフィールドじゃないところでの大冒険、舞台で天国か地獄かどちらを見るのか。今のところ楽しく稽古させてもらってますし、自分のライフワークにもできればと思って頑張ってます」と話した。
赤ひげに師事する医師を演じる崎山は「稽古では迷いもあり、追い詰められて崖っぷち状態ですが、船越さんが声をかけてくれたり、救ってもらってます。正に船越さんは“崖の帝王”です!」と言って笑わせた。