「病院の待合室みたい」三谷幸喜氏旗揚げ「東京サンシャインボーイズ」30年ぶり復活

「病院の待合室みたい」三谷幸喜氏旗揚げ「東京サンシャインボーイズ」30年ぶり復活

「東京サンシャインボーイズ」新作舞台製作発表会で司会進行する三谷幸喜氏(左)。右は相島一之

(日刊スポーツ)

脚本家三谷幸喜氏(63)が83年に旗揚げし、94年から30年の充電期間に入っていた「東京サンシャインボーイズ」が復活することになり11日、オリジナルメンバーら15人が都内で集結した。記念公演「蒙古が襲来」(25年2月9日から、パルコ劇場など)の制作を発表した。

30年前の実質的な解散について「劇団がいちばん売れてる時に解散しちゃって、おのおの頑張ってもらおうと思った」と振り返った三谷氏は、「本当にこんな日が来るとは思ってもみなかった。みんながこうやって並んでいるのを見て感無量というか。おじさん、おばさんばっかりで、病院の待合室みたい」。

新作「蒙古が襲来」について「鎌倉時代の元寇(げんこう)を舞台にした芝居。蒙古がやってくるその日の朝、まだ何も知らない九州の漁村で繰り広げられるアットホームなコメディー」と説明。「すごい傑作になると思う」と自信をみせた。

最古参の梶原善(58)は、「お客さまの爆発的な笑い声を思い出す。それをまた体験できるのかなと思うと楽しみ」。相島一之(62)は「ここにいるメンバーは、三谷の書く世界が大好きで集まったやつら。また三谷の作品で上演できるのは本当にありがたい」。09年、期間限定のイベントでサンシャインボーイズの客演を務めた吉田羊は研究生として出演する。「老眼も進んでいるが、この中でいちばん若手。新人女優のつもりで頑張ります」とした。

三谷氏は、「正直、だんだん30年が近づいてくるにしたがって、イヤだなー、という思いがあった」と笑いながら「役者のみんなと当時のスタッフが集まって、『やりたい』と聞いた時に、僕はこの人たちに育てていただいたという思いがすごく強いので、彼らが『やろう』と言った時に、勘弁してくれという選択肢は僕にはなかった」ときっぱり。「打ち上げ花火でいいとは思うんですけど、それだけでなく、日本の演劇史に残るお芝居を作ってみようと思う」と語っていた。

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