人気レゲエグループ「湘南乃風」の「若旦那」として活動する歌手の新羅慎二さん(46)と松江市の若手職員による、自然を生かしたまちづくりを目指す「まつえ循環プロジェクト」が始まった。今月3日には、市内の岸公園で第1弾となる「まつえファーマーズマーケット」を開催。地場産野菜の直売会のほか、市が開発したタンス型のコンポストのお披露目もあった。(阪悠樹)
新羅さんは環境活動に関心があり、今年4月、市のまつえ環境クリエイティブディレクターに就任。市の若手職員とともに、まつえ循環プロジェクトに取り組んでいる。
3日のファーマーズマーケットは、プロジェクトの軸となる取り組み。市周辺の農家らが集まって地場産野菜などを販売するもので、11月以降は月1回のペースで開催する予定だという。
同市島根町から出店した農業益冨茂樹さん(53)は、形が悪かったり、傷がついたりした「訳ありシイタケ」の詰め放題を200円で企画。用意した20キロは1時間で完売し、益冨さんは「衛生面や味は問題ない。食品廃棄の問題を考えるきっかけになってくれれば」と話した。
会場で披露されたコンポストは、腐葉土や野菜の切れ端などを中に入れて発酵させ、
新羅さんは上定昭仁市長とのトークショーで「格好いいものができた」とPRし、上定市長も「市民に気に入ってもらえると思う。普及させたい」と話した。
イベントでは今後、プロジェクトが取り組む「シジミの貝殻の資源化」「古民家を再生したホステルの整備」などの