自身の卒業スピーチに続き涙を流したのは恩師・秋元康氏からの手紙だった。向井地美音が手紙を代読。信頼と愛情、そして尊敬とねぎらい、エールが詰まった手紙だった。以下は、秋元氏からのサプライズの手紙全文。
柏木、結婚おめでとう。あ、間違った、卒業おめでとう。いろいろお祝いのメッセージを頼まれるので、こうなってしまった。
思い起こせば17年前、AKB48の3期生オーディション。おや、あのころは3期生なんて呼び方はしなかったなあ。なにしろ、AKB48を作った当初は、毎日2公演、土日は3公演もして、これは1チームだけでは足りないということでチームKを作り、それでも足りないということで、チームBのオーディションに来てくれたのが君でした。開店早々のめっちゃ忙しいスーパーで今日まで頑張ってくれたベテランさん、みたいな。
でも、キミは凄い。決して恵まれたポジションじゃなくても、愚痴を言うこともなく、腐ることもなく、いつも笑顔で頑張ってた。みんな、なんでだと思う?それが、アイドルだから。柏木はね、ポジションや、歌割りや、ミュージックビデオのカット割りに文句を言う前に、まず“この場にいさせてくれてありがとうございます”ってファンや神様に感謝していたんだよ。後輩たちはずっとそんな柏木の背中を見てきた。ファンもね。だから、柏木のファンってずっと応援してくれる。
柏木由紀は、連続ドラマなのだ。単独のスペシャルドラマと違って、2007年からずっと見続けないと分かんない。ファンの皆さん、後輩たち。これからも見続けてください、柏木由紀の物語。柏木、いつまでもお幸せに…じゃなくて、いつまでも応援しています。秋元康