中国のオンラインユーザーらが韓国映画『破墓』(原題)を嘲弄して論難を呼んでいるなかで、そもそも中国人の韓国映画の不法視聴を取り締まるべきとの主張が出ている。
誠信(ソンシン)女子大学のソ・ギョンドク教授は3月15日、そもそも中国オンラインユーザーが韓国映画『破墓』を不法に視聴している点が問題だと指摘した。
ソ教授は中国コンテンツのレビューサイトに『破墓』のレビュー画面が掲載され、現在650件余りの“感想”が上がっていると明らかにした。
彼は「中国国内では韓国コンテンツの“不法流通”が日常になった状況」とし、「だが、いかなる恥ずかしさも感じないということに、さらにあきれるだけだ」と伝えた。
続けて「そんななかで中国の一部のユーザーは劣等感を覚え、X(旧ツイッター)、微博(ウェイボー)など自身のSNSアカウントを通じて、根拠のない非難を繰り広げている」と付け加えた。
特にソ教授は「もはや中国当局が乗り出さなければならない」とし、「北京冬季五輪当時、オリンピックのマスコットである“ビンドゥンドゥン”に関する知的財産権保護や不法流通を防ぐために、中国当局は厳格な取り締まりを進行した経緯がある」と説明した。
ソ教授は、韓国コンテンツの不法流通問題を解決するために、中国当局が直接乗り出すべきだと主張した。
彼は「中国当局が知らないわけがない。知っていながらも、今までKコンテンツに対する“泥棒視聴”に目をつぶってきたのが真実」とし、「今からでも中国当局は他国の文化を先に尊重しなければならないということを認識し、必ず行動で示さなければならない」と強調した。
なおチェ・ミンシクやキム・ゴウンが出演し、韓国で2月22日に公開された映画『破墓』は現在、観客動員数851万人を突破する大ヒットを記録している。