YouTubeチャンネル「POPKORN」には2月7日、「STARSHIPが“タルドク収容所”を捕まえるのにかかった費用は?」というタイトルの動画が公開された。
「タルドク収容所」とは、2021年から2023年7月まで運営され、K-POPアイドルや俳優などに対する虚偽事実を流布した悪質なYouTubeチャンネルだ。
「POPKORN」に公開された動画には、STARSHIPエンターテインメントの法律代理人である法務法人リオのチョン・ギョンソク弁護士が出演。タルドク収容所の告訴過程について話した。
「はるかに多くの費用がかかった」
動画でチョン弁護士は、「“タルドク収容所”のチャンネル運営者ということだけを知っていて、名前も住所も知らないので、訴状を送達することができず、捜査機関に告訴をしても調査を進めることができなかった」と話した。
「なぜなら身元情報は、グーグルの海外サーバーに保存されている。海外に対して押収捜索を進めることができないため、たいていの場合、起訴中止で中断されることになる」
続けて「グーグルを管轄する米カリフォルニア州・北部地方裁判所に直接情報提供命令を申請して、(情報を)受け取る方法があるということを知り、そこに申請して裁判所で情報公開命令を発令し、グーグルから“タルドク収容所”運営者に裁判所の命令を受けたということを通知したその日、“タルドク収容所”のアカウントが閉鎖された」と説明した。
チョン弁護士は「チャンネルをグーグルが閉鎖したわけではなく、情報公開命令が下され、送達されたことで問題となり、(運営者が)法的に責任を負うと考えてアカウント自体をなくしてしまった」と付け加えた。
彼はSTARSHIPエンターテインメント側が継続して「必ず捕まえてほしい」と頼んだとし、現在民事上の損害賠償と刑事責任を問うための手続きが進行中だと伝えた。
チョン弁護士は「一般的な悪質コメントの事例は、告訴をすれば捜査機関が進行するので特に問題がない。この事件の場合は身元を把握することが難しかったし、国内で民事だけで3件、刑事1件を進行した。アメリカでも訴訟を進めなければならないので、一般的に進行される似た事件よりも、はるかに多くの費用がかかった」と話した。
そして「“タルドク収容所”の身元を把握して、問題になったチャンネルがなくなったことは成果だと考える。STARSHIPのそのような選択があったので、私たちも進めることができたし、何かを新しくするたびに費用もかかるが、それを甘受して進めたのはすごい決定だった」と意義を伝えた。
なおIVE・ウォニョンとSTARSHIPエンターテインメントは2023年10月、「タルドク収容所」運営者A氏が人格を冒涜する虚偽事実を拡散したとし、損害賠償請求訴訟を提起した。その後、1億ウォン(約1000万円)の損害賠償請求訴訟で一部勝訴した。A氏がその訴訟に対して何の対応もせず、擬制自白で勝訴判決が下された。
しかしA氏は1月17日、弁護士を選任して判決結果を不服とする控訴状を提出した。A氏は「虚偽事実だとは知らなかった。芸能人に対する知る権利など公益的な目的だった」と抗弁したという。
(記事提供=OSEN)