■「名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊」あらすじ
事件の舞台はミステリアスで美しい水上の迷宮都市・ベネチア。流浪の日々を送る世界一の名探偵エルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)は、「私は死者の声を話せます」と断言する霊能者(ミシェル・ヨー)による“超常現象”の謎を解き明かすために、子供の霊が出現するという屋敷での降霊会に参加することに。
招待客のひとりが“人間には不可能”な方法で殺害され、ポアロと観る者をこれまでにない邪悪な迷宮へと誘っていく。異常事態におびえる一方で、何かを隠しているかのような表情の容疑者たち。そして遂には、数々の難事件を解決してきたポアロまでも命を狙われてしまう。
犯人が本当に実在するかさえ不明な殺人事件に戸惑いながらも、「合理的な答えが必ずある」「殺人犯はこの中にいる」と解決へ向け果敢に挑んでいくポアロ。しかし、超常現象は容赦なく襲い掛かる。
出会った少女に「ずっと隠れてたんだね」と話しかけるポアロだったが、付近の女性は「誰と話してるの?」とけげんな顔。次の瞬間、少女は元々存在していなかったようにこつぜんと姿を消していた。
■確かな表現力を携えた本格派がミステリーを彩る
6度のアカデミー賞ノミネート歴を誇るケネス・ブラナーが、「オリエント急行殺人事件」「ナイル殺人事件」に続き監督・主演を務める。また、「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」でアジア人初のアカデミー賞主演女優賞を獲得したミシェル・ヨーが怪演を魅せる。
さらに、ゴールデングローブ賞の司会を務めたこともある女優でコメディアンのティナ・フェイに加え、「フィフティ・シェイズ」シリーズなどに出演し、「ハート・オブ・ストーン」も控えるジェイミー・ドーナンなど、確かな表現力を携えた本格派が名を連ね、上質な迷宮ミステリーを彩る。