福岡市総合図書館は、館内の映像ホール・シネラで5月3〜28日に予定していた「ソビエト映画特集」を延期することに決めた。ロシアのウクライナ侵攻を受け、市民感情に配慮したという。
上映を予定していたのは1960〜80年代にソ連で製作された計12本。第2次世界大戦中のソ連とドイツの戦いを扱った「鬼戦車T―34」や、81年の米アカデミー賞で外国語映画賞を受賞した「モスクワは涙を信じない」などが含まれる。
同館は「芸術、文化は外交問題とは別次元の話だと認識している」としたうえで、「ウクライナで多くの人が犠牲となり、また避難生活を余儀なくされている中、鑑賞を楽しむ感情になれない市民もいると判断した」と話している。