「ミス・ワールド・ジャパン2023日本大会」が17日、都内で開催され、ファイナリスト30人が美の競演。「東京シティ・バレエ団」のダンサー・根岸茉矢さん(26)が応募者7429人の頂点に立ち、今年の日本代表に選ばれた。
21年の同大会でもファイナリストに残り審査員特別賞を受賞し、今回は「2回目の挑戦」だった。その意識の高さを本人はこう説明した。
「バレエをやりつつ慶応大学の通信教育課程にも在学しておりまして、2年前に皆さん(ファイナリスト)のSDGs(持続可能な開発目標)の活動について知った後に、私もSDGsについて慶応の中で学ぶプログラムみたいな会議に1年間参加して、そこでSDGsについて1年間学んだ後、それを生かして今回の大会に参加させていただきました」
自己PRタイムでは、華麗なる経歴を明かした。
「11歳の時、バレエの国際コンクールの日本予選で優勝し、ニューヨーク本選で数百名のダンサーと共に戦いました。その受賞をきっかけに、単身、イギリスのロイヤルバレエスクールに留学し、10年間、ヨーロッパを拠点に活動してまいりました」
ルーマニアのバレエ団に在籍した時期もあるが、19年に帰国。大ケガを2度経験したことも告白した。
「イギリスで練習中の落下事故で、右手首と右ひじを骨折し、イギリスと日本で4度の入院と手術を受け、現在も4か所に約60針の傷跡があり、手首のじん帯は糸でつながれ、肘にはボルトが入っております」
4年前には腰を骨折し、1年半の休養期間中、医師からは「骨がくっ付いても踊って痛みがなくなるか分からない」と言われた。バレエをやめようと思っていた根岸さんを超前向きにしたのは、腕のケガのことも知っている先輩からの「じゃあ、また乗り越えればいいじゃん」という言葉だったそう。
来月インド・デリーで開催される「ミス・ワールド世界大会」には、昨年の日本代表・山口佳南さんが出場。コロナ禍の影響で本大会の時期が大幅にずれ込んでおり、根岸さんが出る世界大会は来年末に開催予定となっている。


