「数年間、ヤンキーの世界で生きていたんですけど、僕が生まれた時からお母さんがいなくて、目の不自由なおばあちゃんに育てられて。家の家事とかおばあちゃんのお世話とかで小学校から忙しかったんです」と話し始めた。
「暴走族の集会は深夜にやるんですけど、ゴミ出しの担当だったんで、ゴミ出しあるから抜けるねって改造したバイクでゴミ出しに行って。たまに僕が忘れる時があって。そしたら仲間が清人、ゴミ出しの日じゃないか、行ってこいって」と優しい仲間にも助けられたといい、「暴走族って窃盗して改造したりするけど、窃盗がイヤだったのでバイトしてお金貯めてバイク買って。運転するには責任持たなきゃいけないから免許もとって。たまに信号無視とかする中、僕はごまかしながらも信号赤で止まって。裏路地とかいつ誰が飛び出てくるかわからないからエンスト覚悟ですごいスピードで走って。仲間にお前暴走族じゃねえって言われたり」とエピソードを披露。
そもそもヤンキーになったのも、強引な説得に根負けしたから。人を殴ったことも殴られたこともないため「奇跡のヤンキー」と呼ばれてい清人。「おばあちゃんの笑顔が結局大事だなって気づいて」と足を洗った。
「不良ってケンカでのしあがっていく。闇社会の延長線上で戦っていく。未来のゴールって不幸せしかない。傷つけて傷つけられて、もしかしたら命を落とすかもしれない。そんなのに笑顔なんてない。きっぱりやめて、シンプルに笑わせたいと芸人の道を選んだ。現役のヤンキーの皆さん、未来に笑顔になれるものを見つけて走ってもらいたい。身内や恋人でもいいから、少しでもそういう人たちが悲しむことをするは結局かっこわるいこと。シンプルに考えて、今を過ごしてください」と語りかけた。