「ノッポさん」高見のっぽさん死去 昨年9月に心不全で88歳 半年以上たっての発表となった理由とは

「ノッポさん」高見のっぽさん死去 昨年9月に心不全で88歳 半年以上たっての発表となった理由とは

07年、NHK「みんなのうた」で「ハーイ!グラスホッパー」を歌う高見のっぽさん(後列中央)=手前は孫バッタを演じた子供たち

(スポニチアネックス)

 NHK「できるかな」の「ノッポさん」として知られた俳優で作家の高見のっぽ(たかみ・のっぽ、本名嘉明=よしあき)さんが2022年9月10日、心不全のため東京都の病院で死去していたことが10日分かった。88歳。京都市出身。葬儀は近親者で行った。

 関係者はスポニチ本紙の取材に、この日の発表になったことについて、高見さんが生前常々「死後半年以上伏せてほしい」と話していたため、今月10日の誕生日に合わせて公表したと説明した。

 1967年からNHK教育テレビ(現・Eテレ)の番組「なにしてあそぼう」「できるかな」に出演し、一言もしゃべらずにジャスチャーで伝えながら、器用に工作を披露する「ノッポさん」として相棒「ゴン太くん」とのコンビで子供たちの人気を博した。

 1990年3月の最終回で24年間守っていた沈黙を破った。「あ〜しゃべっちゃった」と言った場面は伝説として語り継がれている。テレビ関係者によると、当時、NHK関係者の中には「ノッポさんは最後まで話さなくていいのでは」と意見する人もいたというが、本人は「最後はどうしてもしゃべりたかった。こんないい声の持ち主だって知ってもらいっていうのもあった」と周囲にちゃめ気たっぷりに話していたという。

 また、マルチな才能の持ち主でもあった。作家・高見映としても、多数の児童書、絵本などを出版。また、脚本、演出、振り付けをテレビ、舞台で手掛けた。NHK「みんなのうた」では05〜06年放送の「グラスホッパー物語」で歌声。受賞歴はNHK放送文化賞など。2013年からは宮沢賢治作品の1人芝居を上演していた。著書には「ノッポさんがしゃべった日」などがある。

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