元サッカー日本代表の岡野雅行氏(50)が25日放送のフジテレビ系「人志松本の酒のツマミになる話」(金曜後9・58)に出演。日本がサッカーW杯初出場を決めた「ジョホールバルの歓喜」の裏話を語った。1998年フランス大会のアジア第3代表決定戦でイランと対戦した日本。延長後半にゴールデンゴールを決めたのが、延長に入ってから投入された岡野氏だった。
同番組は出演者たちが酒を飲みながら普段言えない本音を語り合うトークバラエティー。トークテーマが「言霊」について及ぶと、岡野氏は1998年フランス大会のアジア最終予選を回顧。「あの時の予選はずっとメンバーに入れてもらっていたんですよ。でも1回も試合に出たことがなかった」とストレスがたまっていたと話した。
その思いを当時の日本代表監督、岡田武史氏(66)に伝えたところ、「お前は秘密兵器だ」とズバリ。「自分は単純」という岡野氏のフラストレーションは吹っ飛んだという。岡野氏は「秘密兵器」というワードが言霊になり、「ジョホールバルの歓喜」につながったのでは、と振り返った。
しかし、イラン戦に出るのは「嫌だった」と本音をこぼす場面も。「あのとき、(最終予選で)日本はなかなか勝てなくて、日本中からたたかれて、国立競技場を囲まれたり、いろいろあって、みんな精神的にも肉体的にも大変だったんです」とし、同試合もシーソーゲーム。負ければ“ドーハの悲劇”の再現だった。岡野氏は「もうこの試合に関わるのはやめようと思ってたんです」と告白し、共演者を驚かせた。