NHK連続テレビ小説「らんまん」の第129話が28日、放送され、十徳長屋の住人仲間だった堀井丈之助(山脇辰哉)が久々に登場した。
万太郎(神木隆之介)が図鑑の完成を急ぐなか、丈之助も助っ人として姿を見せた。波多野泰久(前原滉)、藤丸次郎(前原瑞樹)ら帝大時代の旧友に、「シェイクスピア全集届けに来ただけなのに!」とボヤく中、「俺もつくりたいな演劇の博物館」と夢を膨らませた。さらに「早稲田に頼むしかないかな。俺が死んだら自宅と敷地財産は全部早稲田に寄贈する!あと、これから出す文学全集、印税の受け取り人も早稲田にする」とプランを明かした。
この発言で丈之助のモデルが明治の文豪、坪内逍遥と明らかになった。坪内は「シェイクスピア全作品」の翻訳も手がけ、現在でも早大構内には「坪内博士記念演劇博物館」がある。ネットでも「坪内逍遥」などがトレンドワードとなった。
最終回直前に“正体”が判明した形だが、実はネットの考察隊は6月の時点で「丈之助=坪内逍遥」説を唱えていた。波多野、藤丸が論文に苦戦し、丈之助の締め切りに追われるという場面。丈之助がシェイクスピアを翻訳したいという夢を語ったところで、ネットでは「え、坪内逍遥?」「丈之助先輩のモデルは坪内逍遥ですかね」と盛り上がり、「坪内逍遥」がトレンド入りしていた。