「きみに読む物語」良いことばかりではないけれど…恋愛経験が人生を豊かにしてくれる

【ニュースシネマパラダイス】

 どうも! 有村昆です。リクルートブライダル総研の調査によると20代の未婚男性のうち、一度も異性と付き合ったことがない人が46%と過去最高となりました。結婚願望も前回調査の47・1%から43・5%に減少し、結婚したくない理由が「金銭的に余裕がなくなるから」との回答が最多だったようです。一方の20代の未婚女性も一度も異性と付き合ったことがない人は前回調査の24・3%から29・8%に増加。

 ぼくの世代からすると驚きの数字です。多様性の時代ではありますが、やはり恋愛は永遠のテーマだと思います。そこで今回は恋愛をしたくなる映画「きみに読む物語」(2004年)を紹介します。認知症を患い施設で暮らす老婦人のために老人男性が、ある物語を読み聞かせるところから始まります。物語の舞台は1940年の米国南部の町シーブルック。休暇を過ごすために都会からやって来た令嬢のアリーは、材木置き場で働く地元の青年ノアの猛アプローチを受けて恋に落ちます。しかし、家柄の違いからアリーの両親から反対され、2人のひと夏の恋は終わります。

 アリーへの思いを募らせるノアは毎日手紙を出し続けますが、返事は返ってきません。さらに戦争が始まり、ノアは戦地に向かいます。一方のアリーは資産家の子孫ロンと婚約しますが、ノアと運命的に再会します。

 ノアからの連絡が途絶えたと思っていたアリーですが、ノアが送り続けていた手紙は母親が隠していたことが判明します。手紙を読み、ノアのいちずな愛を知り、ノアと婚約者ロンの間で揺れ動くアリーの思い。アリーはどちらを選ぶのか。そしてこの物語が老婦人にある変化をもたらします。結末はぜひ本編をご覧ください。

 政府が3人以上子供を持つ世帯に大学の授業料を無償化する方針を打ち出し議論になっています。だけど、そもそも若い人たちが結婚することに希望が持つことができていない。また女性たちが推し活や疑似恋愛をし、多額の借金を背負うことが社会問題化しているホストの問題にもつながる部分があるように思います。経済的負担を取り除き、恋愛や結婚に前向きになれるような政策が必要なのではないでしょうか。

 恋愛はつらいことやわずらわしいことも少なくありません。でも、そうした経験が人生を豊かにしてくれると思います。本作を見て恋愛をしたいと思ってくれたらうれしいですし、クリスマスシーズンに大切な人とご覧になってはいかがでしょうか。

☆ありむら・こん 1976年7月2日生まれ。マレーシア出身。玉川大学文学部芸術学科卒業。ローカル局のラジオDJからキャリアをスタートさせ、その後映画コメンテーターとしてテレビ番組やイベントに引っ張りだこに。最新作からB級映画まで年間500本の作品を鑑賞。ユーチューブチャンネル「有村昆のアリコンch」で紹介している。

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