香取慎吾 せりふを現場で覚えるワケ 加藤浩次驚き「お世辞でもなく…ほとんどNGなかった」

 俳優の香取慎吾(47)が、11日放送の日本テレビ系「行列のできる相談所」(日曜後9・00)にスペシャルMCとして出演し、驚きのせりふ記憶術について明かした。

 この日は02年放送のフジテレビ系月9ドラマ「人にやさしく」で共演した、お笑いコンビ「極楽とんぼ」加藤浩次、ロックバンド「SOPHIA」松岡充、俳優・須賀健太と久々の対面。加藤からは「現場にせりふ一切覚えてこないの」と香取の驚くべきエピソードが飛び出した。

 香取は「そうですね、台本をあんまり見たくないっていうか」と平然と返答。すると、加藤は「『人にやさしく』とか、長ぜりふとかもある。あれも覚えてこないで、現場で全部入れるの、慎吾ちゃんは。カメリハの時に、それをパパッと見ながら合わせて、そこから技術さんが照明を直したりとか、その間にセットの裏で“ナントカ…カントカ…”とか、その間に入れるんですよ。ブアーっとせりふを」と、現場での瞬発力に舌を巻いた。そんな状況にもかかわらず、「本番でね、これお世辞でも何でもなく、ほとんどNGなかったよね。NGホントないの」と、本番にはめっぽう強かったという。

 記憶力はいいようで、香取は「映画1回見たら、その後にご飯行ったら、“あのシーン良かったよね、かっこ良かった”、“最初こうやって登場して、あそこいいよね”って話すじゃない?そういう感じで1回、台本を読んだら、ある程度覚えるじゃないですか?」と説明していた。

 東野幸治からは「家である程度覚えてきたらいいんじゃない?」と忠告されたが、香取は「家に仕事を持ち込みたくない」とポリシーを口にした。

 04年にはNHK大河ドラマ「新撰組!」に、主人公・近藤勇役で出演した。せりふ量も多いが、そういった現場でもやり方は「全部そうです」という。「現場に入ったら、メークする時間があるじゃないですか?30分あれば30分」。メークの間に台本を開き、一気に頭に入れるという。

 もちろん、長ぜりふでピンチの時もあるという。「偉い人の前で“このたびナントカで…”(というせりふが)何ページもある。こりゃまずいと。そしたら、メークの人と、床山っていう、かつらを付けてくれる人が、終わっているのにずっとやってくれている感じで」。スタッフとのチームワークで乗り切るといい、加藤は「すごい!」と驚いていた。

 撮影スタッフからお呼びがかかると、「(床山が)“まだ終わってねえよ!バカヤロウ!”とか言って。“すみません”と言いながら覚えていたり」と振り返っていた。

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