10日、法曹界などによると麻薬類管理に関する法律違反の疑いがあるG-DRAGONは、今月6日インチョン(仁川)の警察庁麻薬犯罪捜査係に自ら出頭し、最初の取り調べを受けた。
彼は、被疑者尋問をおこなう過程で警察で尿を採取し、当日に結果が出る簡易試薬検査では陰性と判定された。
普通、簡易試薬検査は5〜10日前に麻薬を使用していたら陽性反応が出るが、それ以前に投与した場合は鑑定しにくい。
当時、警察は国立科学捜査院に精密鑑定を依頼するため、G-DRAGONの毛髪とは別に体毛を追加で採取しようとした。しかし、彼は髪の毛を除く体の大部分を脱毛した状態だった。
G-DRAGONは、「元々、普段から脱毛している」とし、取り調べを控えて脱毛したのではないという趣旨のことを警察に主張したことが分かった。
結局警察は、他の体毛の代わりに彼の毛髪と共に爪を採取した後、翌7日に国立科学捜査院に送り、現在精密鑑定の結果を待っている。
爪の分析方法は5〜6か月前の投与の可否が分かり、ヒロポンやエクスタシーのような麻薬を検出することができるという。
毛髪の場合、髪の毛の長さによって1年前後まで麻薬投与の可否を確認することができるが、G-DRAGONのように職業の特性上、ヘアカラーやブリーチをよくしれいると麻薬成分を減らすことができる。
芸能人など、麻薬事犯が警察の取り調べを控えて証拠隠滅のために脱毛した状態で出頭した事例は、これまでにも珍しくなかった。
2019年に麻薬投与の疑いで拘束された、元韓国グループ「JYJ」のメンバーで俳優のユチョン(37)も、警察に初めて出頭した際、体毛の大部分を無くした状態だった。
その上、彼は警察の取り調べ前に自ら記者会見まで開き「麻薬はしていない」と潔白を訴え、最初の取り調べ後、国立科学捜査院の精密鑑定でヒロポンの陽性反応が出たにも関わらず、「どうやってヒロポンが体内に入ったのか確認中」として、言い訳したりもした。
また警察はG-DRAGONが最初の取り調べを控え、体毛を無くして証拠隠滅を図ったのではないかと疑っており、他の証拠を確保するために捜査を拡大することが分かった。
同時に、国立科学捜査院の精密鑑定結果が出れば、補強捜査をした後G-DRAGONを再び召還して調査する方針だ。
一方、現在仁川警察庁が麻薬投与の疑いで捜査や内偵中の人物はG-DRAGONと俳優イ・ソンギュン(48)を含む計10人である。G-DRAGONの麻薬投与の疑いに関連し、警察が推定する犯行時点や場所は知られていない。
なお「BIGBANG」のリーダーとして活動し大きな人気を集めた彼は、2011年にも大麻喫煙容疑で捜査線上に上がったが、当時は起訴猶予処分を受けている。
警察関係者は、「追加召喚は記録などを分析した後に検討する予定」としている。