神野美伽「夜が泣いてる」40周年は〝とよひさ先生の歌を歌いたかった〟

【東スポ音楽館】演歌歌手の神野美伽がデビュー40周年を迎えリリースした記念シングルが「夜が泣いてる」(作詞・荒木とよひさ/作曲・岡千秋)だ。40周年の節目に神野が「とよひさ先生の歌を歌いたい」とお願いして出来上がった楽曲だ。

 ――新曲はどんな作品ですか

 神野「男が1人でしみじみ酒を飲んでいる。これに尽きるのですが、それだけでなく、人生の巡りあわせというものを描いていると思っています。特に、三番の歌詞は『人に縁(えにし)が 運命(さだめ)なら きっと落ち逢う 天の川』。この世ではなかなか思いがかなわなかったり、一緒になれなかったり。そんな男と女の切なさを描いていると感じてます」

 ――曲調は本格的な演歌に仕上がった

 神野「40周年ということで、どんな歌を歌いたいですかと聞かれたとき、演歌を歌っておきたいって答えたんです。コロナになってからは、韓国の大ヒットカバー曲『満開』だったり、江利チエミさんの『旅立つ朝』をカバーしたりしました。歌謡曲だったり、ポップなものが多かったのですが、だからこそ、演歌をやっておきたいし、いままで私が歌えていないような演歌をやりたいなと思ったんです」

 ――荒木先生の作品も久しぶり

 神野「私の方から、今回はとよひさ先生の作品を歌いたいとお願いしました。シングルは66作目になるんですけど、そのうちの7割近くが、とよひさ先生の作品なんです。歌に関しても人生においても、いろんなことを教えてもらいましたから。まだ書くよと言ってくれているうちに仕事したいなと思ったんです」

 ――カップリングは名曲「男船」のセルフカバー

 神野「39年ぶりに歌い直しました。師である市川昭介先生の歌を、このタイミングで歌い直せたのも良かったなと思いますし、楽しかったです。39年たって、市川先生がイメージしていたところまでは近づいてきたかなとは思っています」

 ――40周年はどんな年になる

 神野「6月にカバーアルバム『遥歌』を出しましたが、8月8日には名古屋の日本特殊陶業市民会館フォレストホールで。9月13日には東京公演として新宿文化センターでリサイタルを予定しています」

 ――ファンへメッセージをお願いします

 神野「この新曲は歌うたびにだんだん私の体の中になじんできて、今まで取り組んでいなかった作品だと思っています。今までにない感情を見つけてもらえたらうれしいと思います」

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