祝・80歳!批評家が選ぶ、ハリソン・フォード出演作ランキング。「SW」「インディ・ジョーンズ」などおすすめの“フレッシュ”10選

祝・80歳!批評家が選ぶ、ハリソン・フォード出演作ランキング。「SW」「インディ・ジョーンズ」などおすすめの“フレッシュ”10選

祝80歳!ハリソン・フォード出演作の高評価リストをチェック

(MOVIE WALKER PRESS)

2022年7月13日に80歳の誕生日を迎えた、ハリソン・フォード。「インディ・ジョーンズ」シリーズのインディアナ・ジョーンズ役や「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロ役など、映画ファンならずとも知っているような名キャラクターを数多く演じてきたハリウッド屈指の名優は、1960年代後半のスクリーンデビューから半世紀以上経ったいまなお第一線を走り続けている。そのフィルモグラフィを見てみれば、目もくらむほど豪華な作品がずらりと並ぶ。

そこで本稿では、ハリソン・フォード出演作のなかから映画批評を集積・集計するサイト「ロッテン・トマト」で批評家の評価が高い10作品を一挙に紹介していきたい。

「ロッテン・トマト」とは、全米をはじめとした批評家のレビューをもとに、映画や海外ドラマ、テレビ番組などの評価を集積したサイト。批評家の作品レビューに込められた賛否を独自の方法で集計し、それを数値化(%)したスコアは、サイト名にもなっている“トマト”で表される。好意的な批評が多い作品は「フレッシュ(新鮮)」なトマトに、逆に否定的な批評が多い作品は「ロッテン(腐った)」トマトとなり、ひと目で作品の評価を確認することができる。

中立的な立場で運営されていることから、一般の映画ファンはもちろん業界関係者からも支持を集めており、近年では日本でも多くの映画宣伝に利用されるように。映画館に掲示されたポスターに堂々と輝くトマトのマークを見たことがある方も多いだろう。

それでは、ハリソン・フォード出演作品の“フレッシュ”10傑を挙げていこう。

■98%フレッシュ『地獄の黙示録』(79)
■97%フレッシュ『カンバセーション…盗聴…』(74)
■96%フレッシュ『アメリカン・グラフィティ』(73)
■96%フレッシュ『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(81)
■96%フレッシュ『逃亡者』(93)
■94%フレッシュ『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(80)
■93%フレッシュ『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(77)
■93%フレッシュ『スター・ウォーズ フォースの覚醒』(15)
■93%フレッシュ『刑事ジョン・ブック/目撃者』(85)
■89%フレッシュ『ブレードランナー』(82)

もっとも高い評価を獲得したのは、巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督がベトナム戦争の狂気を生々しく描きだした戦争映画屈指の傑作『地獄の黙示録』の98%フレッシュ。本作でフォードは、マーティン・シーン演じるウィラード大尉にカーツ大佐暗殺を命じるルーカス大佐役を演じている。

第32回カンヌ国際映画祭で最高賞にあたるパルム・ドールを受賞した『地獄の黙示録』。その制作段階には様々な紆余曲折があったことでも知られており、撮影期間は当初の予定の3倍以上。完成まで2年近い歳月が費やされ、その挙句カンヌ国際映画祭の出品時には未完の状態であったことはあまりにも有名な逸話だ。

2001年には、多くの未公開シーンを含めた『地獄の黙示録 特別完全版』が制作。こちらも93%フレッシュを獲得しているが、レビュー数が少ないためランキングからは除外させていただいた。また、2020年にはコッポラ監督自らの手による再編集と新たなデジタル修復が施された『地獄の黙示録 ファイナル・カット』も制作。それぞれのバージョンを見比べてみるのも一興だろう。

上位には、同じくコッポラ監督が手掛けた『カンバセーション…盗聴…』が97%フレッシュ、そしてコッポラが製作総指揮を務めフォードの出世作となった青春映画の不朽の名作『アメリカン・グラフィティ』が96%フレッシュと、初期の作品が並ぶ。この『アメリカン・グラフィティ』を手掛けたのがジョージ・ルーカス監督。その後、フォードの代表作となる「スター・ウォーズ」シリーズを生み出し、「インディ・ジョーンズ」シリーズで製作総指揮を務めたことは改めて説明するまでもないだろう。

元々はフォードよりも無名の俳優が起用される予定だったハン・ソロ役だが、レイア役のオーディションで相手役を務めた際の演技がルーカス監督の心を動かし抜擢。同役が映画史に残る名キャラクターへと昇華したことでフォード自身も一躍人気スターの仲間入り。そして93%フレッシュを獲得した『スター・ウォーズ フォースの覚醒』では旧三部作以来32年ぶりにカムバックを果たし、大きな話題を集めた。

一方でその「スター・ウォーズ」シリーズを契機にオファーが急増するなか、新たなイメージを得ようとしたフォードが挑んだのが考古学者の冒険家を演じる「インディ・ジョーンズ」シリーズだ。こちらも3部作が製作された後、19年ぶりの続編で役柄にカムバック。現在ジェームズ・マンゴールド監督がメガホンをとる5作目「インディ・ジョーンズ5(仮題)」の制作も進められており、今年3月に無事にクランクアップを迎えたことが報じられている。長い年月を経てもフォードにしか演じることができない名キャラクターを勝ち得ていることが、彼のキャリアを盤石なものにしているといえよう。

それは、リドリー・スコット監督とタッグを組んだ『ブレードランナー』のリック・デッカード役も同様だ。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が手掛けた『ブレードランナー2049』(17)で35年という極めて長い時間を経ても同役に戻ることができたのは、フォードがそのキャラクターに文字通り命を吹き込んだことの証左であろう。ところで89%フレッシュを獲得した『ブレードランナー』にも多数のバージョン違いがあるが、公開25周年を記念して制作された『ブレードランナー ファイナル・カット』(07)が少ない得票数ながらオリジナル劇場公開版を上回る93%フレッシュを獲得していたのは付け加えておこう。

コッポラとルーカスという2人の巨匠によってキャリアが拡がり、そこから幾多の名キャラクターを演じてきたフォード。80歳を迎えてもまだまだ精力的に活躍するフォードだけに、今後また新たな名キャラクターが生まれることも決してゼロとは言いがたい。“ハリウッド映画を観る”ことが、“ハリソン・フォードという俳優を観る”こととイコールになる。そんな時代がもっと続いてくれるよう願いたい。

文/久保田 和馬

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