■桐姫がハルたちトリリオンゲーム社に宣戦布告
同作は、「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で連載中の原作・稲垣理一郎、作画・池上遼一による同名漫画をドラマ化。“世界一のワガママ男”のハル(目黒)と、“気弱なパソコンオタク”のガク(佐野勇斗)という正反対の2人が、ゼロから「トリリオンゲーム」社を起業し、型破りな方法で1兆ドル(トリリオンダラー)を稼いで、この世のすべてを手に入れようと成り上がる前代未聞のノンストップ・エンターテインメントとなる。
キャストはほかに、日本最大規模のIT企業「ドラゴンバンク」の社長令嬢であり、クールで強欲な才色兼備の黒龍キリカ(通称:桐姫)を今田美桜、ハルとガクが企業した会社の新入社員で社長の高橋凜々を福本莉子、桐姫のボディーガード兼秘書の長瀬忠則を竹財輝之助、ハルとガクに出資する謎の投資家・祁答院一輝を吉川晃司、ハルとガクの前に立ちはだかる怪物経営者・黒龍一真を國村隼が演じる。
第8話は、トリリオンゲーム社がゲーム事業、テレビ事業で収益を大幅に伸ばしていくなか、動画配信サービスD-REXのCEOとなった桐姫が新たな戦略を打ち出し、宣戦布告。ハルは一発逆転案として、人気アニメスタジオ・ポポラの新作の独占配信を考え出した。
■ハルと桐姫が焼き鳥デート!?「めめみお尊い」の声
ところが、ハルとガクがポポラに交渉に訪れると、そこに桐姫がおり、D-REXがひと足早く新作の独占配信契約を結んでいた。
するとハルは桐姫を煙がまん延している焼き鳥店に呼び出した。「いつもゴチになってるから、今日は俺のおごり」と言いつつ、「その代わり、ポポラの新作、俺らに譲ってくれ」と堂々と告げた。
そのとき、注文したメニューが届き、生まれながらのお嬢様である桐姫は、焼き鳥を箸で串からはずして食べようとしたが、ハルが制止。「そのままパクッと」と見本を見せ、桐姫も従った。桐姫の口元にタレがついてしまったのをハルが指摘し、桐姫がちょっとだけ恥ずかしそうにぬぐったあと、2人で笑い合った。
そして“商談”に戻ると、桐姫は「ハルとガク、あなたたちが私のペットになる」ことを条件に出し、ハルが受け入れなかったため決裂した。
つかの間だったが、ハルと桐姫の“焼き鳥デート”に、視聴者から「眼福すぎた」「焼き鳥デート最高すぎる」「ひたすら可愛かった」「ドキドキした」など反響が続々と。また、演じている目黒と今田が共演した映画「わたしの幸せな結婚」でのあんみつシーンを思い出すファンも多く、「めめみお尊い」といった声も上がった。
■桐姫とのワガママ対決を繰り広げたハルに黒龍が驚きの提案をする
世界一のワガママ男を自称するハルと、欲しいものはすべて手に入れる主義の桐姫。ワガママな2人の対決は、ワガママで知られるポポラの名アニメ監督・宇佐美(麻生祐未)がその行方を握った。
ハルは、宇佐美とスタジオを立ち上げたプロデューサーで社長の安住(中島ひろ子)の自伝的ストーリーで、資金が集められずに制作を断念していた企画の実現を提案。しかも、D-REXの仕事を始める半年後までに完成させるという。
宇佐美と安住の関係をハルと自分に重ねたガクの説得と、ハルお得意のハッタリで宇佐美の心を動かしていく。ハルのハッタリを桐姫が暴くというスリリングな展開を見せながら、ハルのワガママが桐姫を上回り、スタジオポポラとの契約を取り付けた。
だが、その結末に黒龍がだまっていなかった。黒龍はD-REXの役員を全員解任し、今後は自ら陣頭指揮をとることに。娘の桐姫に「全部かっさらうつもりが、どうやら利用されたのはお前のようだな」と不敵に笑った。
そして、ハルとガク、祁答院を呼び出し、3人が持つトリリオンゲーム社の株を買い取ると申し出た。さらに、ハルに桐姫と結婚して黒龍家の人間になるよう告げた。
冒頭に描かれたD-REXの戦略を発表する記者会見の場。つい熱くなってしまったトリリオンゲーム社のアナウンサー・あかり(百田夏菜子)に「あなた彼(ハル)が好きなの?」と問い掛けた桐姫は、あかりが「はい、好きです」と答えると、マイクが拾わない程度の小さな声で「うらやましい…」とつぶやいていた。政略結婚がよぎるが、このつぶやきが意味するものも気になる。
SNSも2人がどうなるのか大きな注目と期待が集まり、タイトルがトレンド1位に輝いた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部