環境問題に詳しいゴア米国元副大統領が脚本を! ドキュメンタリー映画「不都合な真実」の見どころを有村昆が紹介

環境問題に詳しいゴア米国元副大統領が脚本を! ドキュメンタリー映画「不都合な真実」の見どころを有村昆が紹介

有村昆のオススメ作品は?(東スポWeb)

(東スポWeb)

【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。いや〜、それにしても暑いですね。ワイドショーも記録的猛暑と節電の話題で持ち切りです。皆さんも地球温暖化を身近に感じているんではないでしょうか。

 そこで今回紹介するのは、地球温暖化によって引き起こされる環境問題に迫ったドキュメンタリー映画「不都合な真実」です。脚本を務めたのはアメリカの元副大統領のアル・ゴアさん。この映画は、近年の世界環境がどう変化したかを示すデータ、ゴアさんの講演、現地取材の3つを組み合わせて構成されています。

 ポイントは脚本がゴアさんということです。地球温暖化の原因とされているのは工場などから排出されるCO2なんですが、1960年代からCO2の排出量が右肩上がりになってるのに政治家は否定するんですよ。なぜかというと、どんどん物をつくって経済をよくして企業を味方に付けないと自分たちの票が増えないから。そう、環境問題って政治家にとって都合が悪いんです。

 ゴアさんは政治の理念が環境問題だったので、アメリカ議会でもつまはじきにされてたんですが、2006年に公開されるやいなや映画は大ヒット。

 地球温暖化について、なんとなく分かってるつもりですが、映画の中で非常に分かりやく説明されてます。気温の上昇によって次は海水の温度が上がってハリケーンが起きるんです。日本でいえば台風、ゲリラ豪雨。ある地域では土砂降りなのに一方の地域では干ばつが起こる。それによって新たな疫病が発生する。06年の映画で言ってることなんですが、いま現在、思い当たる節もあるのではないでしょうか。

 ゴアさんはジョージ・W・ブッシュに敗れて大統領になれなかったんですけど、「もし僕が大統領になっていたら地球の未来というのはもうちょっと変わっていた」とおっしゃってます。現在は地球環境を改善していくことを使命に全国で講演活動をされてます。

 結論を言っちゃうと、CO2を減らすには再生可能エネルギーに使うことなんですね。ガソリン車からEV車に移行していますけど、今度は電力不足という問題もあって。政府も熱中症対策と言いながら節電を求める。これも不都合な真実かもしれません。みんなで持続可能な未来をつくるSDGsの考え方をお伝えするためにも、今作をオススメしたいと思います。

 ☆ありむら・こん 1976年7月2日生まれ。マレーシア出身。玉川大学文学部芸術学科卒業。ローカル局のラジオDJからキャリアをスタートさせ、その後映画コメンテーターとしてテレビ番組やイベントに引っ張りだこに。最新作からB級映画まで年間500本の作品を鑑賞。ユーチューブチャンネル「有村昆のシネマラボ」で紹介している。

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