歌舞伎役者・片岡千壽らが２２日、大阪松竹座で「ＮｉｇｈｔＫＡＢＵＫＩ ｉｎ ＯｓａｋａＤｏｔｏｎｂｏｒｉ」の初日公演に出演した。
本公演は、松竹として初めてとなるインバウンド向けの公演となり、英語通訳を交え、歌舞伎を分かりやすく伝える。第一部「Ｉｎｔｒｏｄｕｃｔｉｏｎ ｔｏ ＫＡＢＵＫＩ／歌舞伎のみかた」では千壽が解説を務め、第二部「操り三番叟」では千次郎らが歌舞伎の実演をしてみせた。
通訳の吉田真由子さんと舞台に立った千壽は「コロナ禍もようやく落ち着いてまいりまして、ここ大阪、道頓堀には大勢の外国のお客さまが来てくださっています。そういった海外の方に日本文化を代表する歌舞伎に親しんでいただこうというのが、この公演です」と趣旨を説明。楽屋でのメイクアップの仕方や「大向う」「ツケ」といった歌舞伎用語などを解説した。
また、ナイト歌舞伎スペシャルバージョンと称して披露したロックバンド「Ｑｕｅｅｎ」の「Ｗｅ Ｗｉｌｌ Ｒｏｃｋ Ｙｏｕ」の音楽に合わせてキャッチボールのジェスチャーを披露すると、客席から笑い声が漏れる場面も。
解説の途中で外国人が花道から舞台に上げられる体験企画もあり「立ち回り」のチャンバラをレクチャーされた海外の観光客は「ワンダフル！ アメイジング！」と大興奮していた。
