10日放送の「池上彰の参院選ライブ」(テレビ東京系)で、池上彰氏と公明党の山口那津男代表が「女性議員の数」をめぐって激論を繰り広げた。
池上氏がテーマにしたのは、公明党は「女性のミカタ!」とうたっているにもかかわらず、今回の参院選では主要政党の中で最も女性候補の比率が低いということだ。
これを聞かれた山口代表は「女性の議員を増やしていくということは大事だと思います。議員が増えること、つまり当選者が増えるということは大事です。当選している議員の数では決して他党にひけを取りません。地方議員の数を含めると3割が女性議員でありますから、これはむしろ一番女性議員の比率が高い部類だと思います」と反論。
これに対し池上氏は、公明党の選挙公報には男性候補者の写真しか掲載されていないとツッコんだ。山口代表は「地域割りをして行う候補者はたまたま男性ばかりになったということであります。いずれにしても当選する議員を増やすということが公明党の大目標であります」と再び反論。
この説明に納得がいっていない様子の池上氏は「重点候補に女性候補は入れていないということですよね」と再びツッコミ。山口代表は「入れていないんではなくて、たまたま今回はいなかったということです」。
池上氏が「積極的に入れるべきではなかったんですか」と言うと、山口代表は「女性議員が活躍できる基盤、環境を整えるということと合わせてやっていくことが大事と思っています。これからの選挙では可能な限り女性の候補をトライしていきたい、そう思っています」と受けて立った。
それでも引き下がらない池上氏は「もっと早くおやりになった方がよかったんじゃないかと思います」と言うと、山口代表は「いえいえ、女性候補が国会議員でも何人も出ていますから、そういう課題は受け止めているつもりです」。最後まで議論は平行線をたどった。