永瀬九段 藤井王座挑戦へトーナメント1回戦勝利 王座奪回へ「負けない将棋」で再出発

 将棋の藤井聡太王座(21)=王将など8冠=への挑戦権を争う第72期王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦が15日、東京・将棋会館で指され、永瀬拓矢九段(31)が郷田真隆九段(52)に104手で勝利した。勝った永瀬は次戦、2回戦で菅井竜也八段(32)と対戦する。

 永瀬は前期5番勝負で藤井に1勝3敗で敗れ、棋界の全8冠独占を許して以来の王座戦対局。その最終盤、日本将棋連盟による棋譜中継のAI評価値が100―0から2―98へ急降下する場面があり、直後、失着と悟った永瀬が言葉をかみ殺しながら背後を向いて頭をかきむしったシーンがファンの脳裏に刻まれていることだろう。その後、タイトル挑戦の機会に恵まれない永瀬が雪辱の舞台へと好発進した。

 振り駒の結果、永瀬が後手となり、郷田の角換わり腰掛け銀を迎え撃った。郷田は王将2期など通算6期のタイトル獲得経験があり、1回戦に名を連ねた16人では佐藤康光九段(54)、羽生善治九段(53)と並ぶ50代のベテラン。4段目で2枚銀が並び立つその頭へ歩を打たれた永瀬は44手目、その銀を逃げず、駒損の銀桂交換へ踏み込んだ。午前中から流れが激しくなった。

 さらに70手目、またも駒損の飛車金交換を挑み、手駒にした金で郷田馬を捕獲。さらに自陣へ侵入してきた郷田竜と桂を、角2枚と金銀香で封じ込める根性の受け。駒の損得はほぼないが、その効率で勝る永瀬が優勢を拡大して押し切った。

 「粘り」「負けない将棋」と称される棋風通り、郷田が投了した永瀬の104手目は、攻めの指し手ではなく郷田の竜、成桂を封じ込める自陣への金打ち。8冠独占の昨年10月11日から217日。永瀬が復活への第一歩を記した。

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