大阪府知事や大阪市長を務めた弁護士の橋下徹氏が17日、フジテレビ系の報道番組「日曜報道」にスタジオから出演。故安倍晋三元首相の「国葬」を今秋に執り行うことについて現行のやり方での実施には反対の姿勢を打ち出し、国葬の実施基準を国会で定めるべきだと訴えた。
「僕は国葬に値するとは思いますが、今のやり方でやるのは反対です」と言い切り、その理由については税金が投入されることや、安倍元首相の政治の功罪などではなく、「法治国家としてルールに基づいてやらなきゃいけない」と説いた。
「問題なのは安倍さんの葬儀が国葬にあたるかのかどうか、ここの基準が全くない。法治国家であれば、きっちりと基準を決めて、国葬に値するものは国葬にする。そうでないものは国葬にしないと」とも切り込んだ。
論議を呼んだ「桜を見る会」の事例を挙げ、「日本政府は大失敗したわけです。あれは政治イベントと行政ベントを完全に混同した。政治イベントは自分の支援者を呼べばいいんですよ。でも、行政がやるイベントは全国民の代表なので、きっちりと基準を決めなきゃいけない」と主張。
「もし(国葬を)やるんだったら国会でルール、基準を決めて安倍さん以降の元総理、総理に対しても(基準を)決めないと」と法的に明確な対応を求めた。