村上春樹氏が山下洋輔トリオの早大再乱入ライブに登場「素晴らしい演奏。パワー全く落ちていない」

村上春樹氏が山下洋輔トリオの早大再乱入ライブに登場「素晴らしい演奏。パワー全く落ちていない」

イベントの最後にフォトセッションに応じる村上春樹氏(左)と山下洋輔

(スポーツ報知)

 作家の村上春樹氏が12日、東京・早大の大隈講堂で「村上春樹presents 山下洋輔トリオ 再乱入ライブ」にジャズピアニストの山下洋輔らと出演した。

 「山下洋輔トリオ」は1969年7月、学生運動でバリケード封鎖された早大の同講堂からピアノを持ち運び、キャンパス内でジャズライブを敢行。対立した学生らも演奏に聴き入ったという「伝説の乱入ライブ」を半世紀以上たったこの日、当時のバンドメンバーが集結し再現した。

 68年に早大に入学した村上氏は「入学当時からバリ封鎖が始まっていて、最初の2年くらい授業がほどんどなかった」と回顧。「本を読んだり、音楽聞いたり、アルバイトしたり、女の子とデートをしたりする方が忙しかった」と学生時代を懐かしげに振り返った。

 69年の“伝説の乱入ライブ”について、村上氏は「開催されるのは当時も知っていた。用事があって行けなかったのですが」と明かし、「危険な中ピアノを担いで、今から思えば感心しちゃいますね。モチベーションは、一種の理想主義的な力の噴出だったと思う」と話した。

 乱入ライブは、当時テレビディレクターとして活躍した、ジャーナリストの田原総一朗氏が仕掛け人。山下は「田原さんが、当時僕が出演するドキュメンタリーを撮ってくれていた。(乱入ライブ開催は)『ピアノを弾きながら死ねたらいい』と言ったことがきっかけで。田原さんのせいですから」と笑って明かした。

 演奏パートでは、山下が、サックスの中村誠一、ドラムの森山威男と共に白熱のステージを披露。村上氏は「素晴らしい演奏でしたね。パワーも全く落ちていない」と感動しきり。山下は「早大は特別な場所。そして、このトリオじゃなきゃできない音楽がある」とバンド再集結での熱いステージを振り返った。田原氏も、客席で演奏に聴き入り、興奮冷めやらぬ様子で「素晴らしい迫力でしたね。50年前と全く変わらない」と絶賛していた。

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