東京・イオンシネマ板橋での初日初回上映後、各期から1人ずつ、1期生の潮、2期生の丹生、3期生の上村と竹中優介監督が登場。潮は「メンバー同士でも普段は話さないような、個人個人が心の中で思っていたことをこの映画を通じて知れたというのもあって、初めてメンバーの心の中をのぞけていろんな気持ちになりました」と感想を語った。
印象的だったシーンについて、潮は「特にエンドロールかなと思います。ふだん本編が終わったら劇場を出る方もいらっしゃると思うんですけど、この映画は最後の最後まで、劇場が明るくなるまで席を立たないでほしいなと思います」とアピール。
ネタバレを気にしながらも「とあるメンバーが、とあるメンバーにかけた最後の一言というのが、私個人的にもグッときまして。私たちメンバーから皆さんへのメッセージでもあるなと感じました。私たち日向坂46全体からのメッセージと受け取って観ていただけたらうれしいなと思います。最後まで席を立たないでください!」と熱弁。竹中監督は「『みんなに○○になってほしい』と、みーぱん(佐々木美玲)が言ったところですよね」と自ら少しだけネタバレした。
上村は「2回目の『ひな誕祭』(2021年3月に開催されたデビュー2周年記念ライブ)のとき、久々におひさま(ファン)の皆さん700人とお会いしたとき、自然とぽろぽろ涙がこぼれてきちゃってめちゃくちゃ感動しました。その当時のことも映し出されているので注目してください」と、約1年ぶりの有観客ライブを見どころにあげた。司会の杉山真也TBSアナウンサーは「あそこは泣く! 皆さんが泣きながら踊っている姿に心が震えた!」と同調していた。
メンバーから監督への質問コーナーでは丹生が、同期の河田陽菜との“お味噌汁コンビ”での雑誌表紙撮影シーンについて、おずおずと切り出した。「片方がインタビューがあって、片方が撮影シーンのみみたいな。それでそのあと、“お味噌汁の2人”で沸騰しちゃう感じになったんですけど」と笑った。
竹中監督は「河田さんもインタビュー撮ったんですけど、ごめんなさい、本当に尺の関係で。何千時間を2時間にしないといけないので…。丹生さんのコメントのほうが全体のストーリーの流れ的に使いやすかっただけであり、河田さんより丹生さんが好きということではないので(笑)。構成上の問題です」と返答。「全カットエピソードはいろんなメンバーに言われているので本当に申し訳ないです」と平謝りだった。
前作『3年目のデビュー』(2020年公開)に続く第2弾となる本作は、日向坂46が目標にし、今年3月末についに実現した東京ドームライブまでの道のりを2年以上にわたって追い続けたドキュメンタリー。コロナ禍での活動制限、メンバーの相次ぐ離脱などの困難に直面しながらも夢のステージへと走り続けた2年間を赤裸々に記録している。