富野由悠季総監督(80)が23日、都内で行われた劇場版『Gのレコンギスタ』第4部「激闘に叫ぶ愛」の公開記念舞台あいさつに登壇した。
おなじみの『G-レコ』キャップ姿で登壇した富野監督だったが「『G-レコ』は『ガンダムじゃない』と言ってますけど、今来ているジャケットはガンダムです」とにやり。会場は笑いに包まれ、富野監督は「なんで、こうなったかと言うと年なんです。今回の『G-レコ』で『ガンダム』系の仕事は一切合切しなくなるだろうから、これを着るのは今回しかない。もう1つある。サンライズがバンダイナムコに名前が変わっちゃった。これをプレゼントしてくれたのはバンダイナムコ系。営業論で言うと、ここで着ないと着る時がない(笑)」と裏すぎる話を展開すると「大人ってそういう忖度をします。そういう意味ではバカにしてくださって結構です」と富野節。カメラマンに向けてポーズを取るちゃめっ気も見せていた。
舞台あいさつには、そのほか石井マーク、嶋村侑、佐藤拓也、逢坂良太も参加した。
テレビシリーズ放送開始から8年、劇場版第1部から3年。ようやく劇場版5部作が完成。きのう22日から『劇場版「GのレコンギスタIV」激闘に叫ぶ愛』、8月5日から『劇場版「GのレコンギスタV」死線を越えて』が公開される。テレビシリーズの素材をベースに、ハイクオリティ化を図る形で進められてきた劇場映画化だが、第4部と第5部では、完全新規カットの量が大幅にアップ。その結果、物語自体もテレビシリーズをアップデートした形へと進化した。富野由悠季総監督が新たに目指す、劇場版『Gのレコンギスタ』の最終局面が描かれる。