格闘家の三浦孝太選手が22日、都内ジムで公開練習を行った。フランス「リーグ・アン」のチャンピオンクラブで、ジャパンツアーのために来日中のパリ・サンジェルマン(PSG)のユニフォームに身を包みながら、直前に控える総合格闘技『RIZIN.37』(31日・さいたまスーパーアリーナ)への意気込みを語った。
サッカー・三浦知良選手の次男である孝太は、昨年大みそかの『RIZIN.33』でYUSHI相手に劇的な勝利を飾り、大きな注目を集めた。第2戦は5月5に開催の『RIZIN LANDMARK Vol.3』でブラジルのフェリエ“キングハンター”マソーニとの対戦が決まっていたが、直前に首の負傷により試合が中止に。その後はケガも回復し、改めて今大会でのマソーニとの対戦が決定した。
報道陣の取材で「けがはもう大丈夫」と話した孝太は「前回の試合が流れてしまって、いろんな方に迷惑をかけてしまった。今回の試合で自分が良いパフォーマンスをみせることが、一番の感謝やお詫びになると思う。前回の大みそかから7ヶ月間でどれだけ成長できたか見せたい」と言葉に力を込める。
「なぜPSGのユニフォーム?」と問われると、20日の川崎フロンターレ戦(東京・国立競技場)を生観戦したことを明かし「めちゃくちゃ刺激を受けてる。ネイマール選手とは幼少期の頃に一緒にフットサルをしたこともある。生でメッシ選手やエムバペ選手、世界のスターの試合や来日して父親と一緒に記者会見をした姿を見て、見せ方も含め、勉強になった」とリスペクトのまなざしを向けた。
31日の試合には父・知良も「応援に来てくれる」という。出番順は、父の背番号と同じ11試合目。「順番も大会も、相手がブラジルの選手ということも、すべてが整ってしまっている。あとは自分が試合に出ていいパフォーマンスをするだけ」と語り、静かに闘志を燃やしていた。