バレーボール国民的スターが意外な転身 農地は“東京ドーム7個分”「お金じゃない…そこにロマンがある」

 元バレーボール男子日本代表で21年東京五輪で代表監督を務めた中垣内祐一氏(56)が22日放送の日本テレビ系「有吉ゼミ」(月曜後7・00)に出演。Uターンした福井県での生活を明かした。

 東京五輪後はVリーグ・堺ブレイザーズの部長に復帰したが22年6月末で退団。故郷・福井に帰り、江戸時代から10代以上続く実家の米農家を継いだ。

 「弱小農家」と謙そんしつつも田んぼは“東京ドーム約7個分”の35ヘクタール。2年前にUターンして以来設備投資をして農地を3〜4倍に拡大しているという。父親と従業員を含めた4人の会社で年間160トンの米を生産しており、「6000万円かかってる」という米を玄米にする巨大タンクを公開するとスタジオの出演者からは「すごーい」と感嘆の声が上がった。

 なぜ米農家に転身したのか。中垣内氏は「儲からん。儲からん」と連発し「お金じゃないんだよね。お客さんが“おたくのお米おいしい”と言ってくれる声を聞きたい。そこにロマンがある」と力説。

 「ゆくゆくは若い人が米作りに夢を持って取り組めるようにするためには給料が上がってないと魅力を感じない。そこは上げていかないと」と展望を語る。VTRを見たおぎやはぎ・矢作兼から「あんなに頑張ってるのに“儲からない”と言ってたのがよくない。ボロ儲けしてもらわないと割に合わないじゃないですか」とジョーク交じりにエールを送られると、「そうしたいんですけど、米の値段って上がらないんですよね」と農家の現実を明かす場面もあった。

 現在は農業の傍ら福井工業大に教授として勤務し、同大や付属の中学、高校のバレーボール部の総監督も務めている。「福井に帰ったらヒマになると思った。山や海に行ったりできると思ったけど全くできない。今までよりはるかに忙しい」と多忙な生活を明かしていた。

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