トランスウーマン日本代表に土屋凜さん グランプリ後の目標として「差別の解消」掲げる

 トランスウーマンによるコンテスト「ミスインターナショナルクイーン2024 日本大会」が行われ、埼玉県のダンサー、土屋凜さんがグランプリを獲得した。

 世界のトランスウーマンが美を競うコンテストは、今年が18回目となる。日本代表1名を決定する今回の日本大会ではセミファイナリスト10名が登場し、ドレス・水着・パフォーマンスの3種目でそれぞれの美を披露した。その後選出されたファイナリスト3名は、最終のスピーチ審査に登壇。グランプリに選ばれた際にオピニオンリーダーとしてできることをアピールした。

 専門家や過去のグランプリ獲得者による審査の結果、土屋さんがグランプリとなり優勝賞金の100万円と副賞を獲得。また第2位を愛知県のすみれさん、第3位を沖縄県のなりささんが受賞した。

 土屋さんはパフォーマンス審査では、エネルギッシュかつ洗練されたダンスを披露。また最後のスピーチ審査では、自身が日本とフィリピンのハーフであることから、国籍・性別の2つの差別があったことを告白し、グランプリを獲得し、差別をなくすことを目指したいと告白した。

 優勝が発表され、感極まった表情を見せた土屋さんは、受賞の心境を質問されると、「言葉が見つかりません。でも日本代表として、皆の気持ちを持ってタイ(の世界大会)に行ってきます」と強く宣言。「お母さんありがとう、生んでくれてありがとう!」と喜びを爆発させていた。

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