トキワ荘で同級生と「まんが道」…藤子不二雄(A)さん、自宅敷地で死去

 「オバケのQ太郎」「忍者ハットリくん」などで少年漫画の黄金時代を作った漫画家の藤子不二雄(A)(ふじこ・ふじおえー、本名・安孫子素雄=あびこ・もとお)さんが川崎市の自宅で死去したことが7日、分かった。88歳だった。

 神奈川県警多摩署によると、7日午前8時40分頃、関係者から「安孫子先生の自宅敷地内で男性が倒れている」と同署に通報があった。同署員が駆けつけた際、藤子さんはすでに死亡していたとみられるという。

 富山県生まれ。手塚治虫にあこがれて漫画家を目指し、小学校の同級生、藤本弘とコンビを組み1951年、「天使の玉ちゃん」でデビュー。地方新聞社を経て上京後、若手漫画家が集ったトキワ荘に入居。2人の名前から字を選ぶなどして「藤子不二雄」名義で64年、少年サンデーに連載を始めた「オバケのQ太郎」などユーモアと不思議な感覚を交えた少年漫画で一躍、人気漫画家になった。

 その後、2人は創作を分けるようになり、児童漫画一筋の道を歩んだ藤本に対し、「怪物くん」や「忍者ハットリくん」に加え、「魔太郎がくる!!」などホラー色のある作品や、「プロゴルファー猿」などを発表。87年に正式に合作コンビを解消した。

 「ドーン」の流行語を生んだ大人向け作品「笑ゥせぇるすまん」、自伝作品「まんが道」などでも知られ、2005年、全作品に対して日本漫画家協会賞文部科学大臣賞を受けた。

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